2013 - 2014 年末年始に読んだ本

2014年になりました。今年もよろしくお願いいたします。今年最初のエントリーは、久しぶりに読んだ本に関して。2013年最後の海外作家小説は、ダン・ブラウンの『インフェルノ』。かなり映画化を強く意識しているのか、だいぶ映像的でめまぐるしい展開の作品…

「できるPRO VMware vSphere 5」のご紹介 - 5/8発売

ネットワールドのシステムエンジニアの方々が書かれた「できるPRO VMware vSphere 5 (できるPROシリーズ)」が明日5/8に発売されます。できるPRO VMware vSphere 5 (できるPROシリーズ)作者: 大久保健一,工藤真臣,沢田礼子,三好哲生,できるシリーズ編集部,ヴ…

kindle返品ドタバタ劇

日本語に対応したこともあり、そしてAmazon.co.jpのトップページでも大きく宣伝されていることもあり、日本でも多くのユーザが購入していると思われるAmazon kindleですが、まだ問題がいくつかあります。 1点目は日本語の書籍がまだ発売されていないこと。現…

kindle購入ドタバタ劇

kindle購入。グラファイトカラー、3G+WiFiモデル。 驚愕なのは、この出荷から届くまでの時間。わずか3日。太平洋を横断してきているとはとても思えない驚愕のスピード。 シンプルな包装で届く。バーコードがオシャレな以外は飾りっ気は一切なし。 もうこの包…

書評:『Web開発者のための大規模サービス技術入門〜データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ』伊藤直也・田中慎司/技術評論社WEB+DB PRESS plus

自分の仕事とは同じIT関係であってもある意味で真反対な世界でありながら、自分のプライベートではこのBlogやはてブを初め大変便利に使わせてもらっている『はてな』で行われている学生向けインターンシップをベースとした1冊。[Web開発者のための]大規模サ…

書評:『医学のたまご』海堂尊/理論社

海堂尊の一連の作品群の中では少々異色な作品。子供向け?としてふりがなも多めにふられた、日経メディカルに連載された作品だということも理由としてはあるかもしれない。医学のたまご (ミステリーYA!)作者: 海堂尊,ヨシタケシンスケ出版社/メーカー: 理論…

書評:『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』海堂尊/新潮社

今だからこそ、この2冊は連続して読むべし。ジーン・ワルツ作者: 海堂尊出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 70回この商品を含むブログ (148件) を見るマドンナ・ヴェルデ作者: 海堂尊出版社/メーカー: 新潮社発売日…

書評:『RDG3 夏休みの過ごしかた』荻原規子/角川書店

RDG(レッドデータガール)3巻目。あれ?1冊目「はじめてのお使い」は書評しているけど、2冊目「はじめてのお化粧」の書評がないな…。RDG2の刊行から1年。もう少しペースを速めてもらいたいなぁと思う反面、じっくり楽しみたい気持ちがあるところも悩ましい。R…

書評:『ルリボシカミキリの青』福岡伸一/文藝春秋

『生物と無生物のあいだ』、『できそこないの男たち』、『動的平衡』、『世界は分けてもわからない』と、4作を書評してきた福岡伸一氏の最新作。残念ながら新書ではなくハードカバー本。週刊文春連載のコラム「福岡ハカセのパラレルターン・パラドクス」の再…

書評:『電子書籍の衝撃〜本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』佐々木俊尚/Discover携書48

デジタルブック版の100円キャンペーンに乗り遅れ(^_^;)、GWの新幹線のお供として1100円で購入。電子書籍のインパクトを伝える書籍をアナログに読むとは…。電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンテ…

書評:『λに歯がない λ HAS NO TEETH』森博嗣/講談社文庫

Gシリーズ第5弾。λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/26メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (27件) を見るφ(ファイ)、θ(シータ)、τ(タウ)、ε(イプシロン)ときて、今回はλ…

書評:『オー!ファーザー a family』伊坂幸太郎/新潮社

2006-2007にかけて新聞連載された小説を加筆修正した作品。オー!ファーザー作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 124回この商品を含むブログ (165件) を見る作品の順番としては3年前のものなので、ち…

書評:『ロスト・シンボル』ダン・ブラウン/角川書店

『天使と悪魔』、『ダ・ヴィンチ・コード』に続く、ラングドンシリーズ第3弾『ロスト・シンボル』。出張のお供にちょうどよいタイミングで発売されたので、新幹線の中で読み、その後はハード本ということでちょっと重かったものの通勤本として持ち歩くことに…

書評:『創るセンス 工作の思考』森博嗣/集英社新書0531C

自由論『自由をつくる 自在に生きる』に続く新書シリーズ?第2弾。創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/17メディア: 新書購入: 15人 クリック: 590回この商品を含むブログ (79件) を見る かつての日…

書評:『小さなチーム、大きな仕事〜37シグナルズ 成功の法則』ジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン/ハヤカワ新書juice011

ハヤカワ新書juiceはその他の新書よりもちょっと高め(本書も1100円だ)なので、深い内容と読み応えのあるボリュームを期待してしまうのだけれども、本書はわずか185ページ。そういう意味で購入を悩んだのだけれども、新書ではないかたちで出版されていたとし…

書評:『減らす技術 THE POWER OF LESS』レオ・バボータ/ディスカヴァー21 (12)

2ヶ月の放置から復活。別にだれも待ってはいないだろうけれども。自分のためと思って書く。 基礎編 "はじめに" 減らす原則1 "制限する" 減らす原則2 "本質に迫ることだけを選ぶ", 減らす原則3 "シンプルにする" 減らす原則4 "集中する" 減らす原則5 "習慣化…

書評:『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』酒井穣/光文社新書439

2008/3/8にエントリーした『はじめての課長の教科書』、2008/7/19にエントリーした『あたらしい戦略の教科書』に続いて、著者の作品のエントリーは3作目。「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)作者: 酒井穣出版社/メーカー: 光文社発売…

書評:『インフルエンザ21世紀』瀬名秀明・監修:鈴木康夫/文春新書733

「パラサイト・イヴ」でデビューした作家であり薬学博士でもある瀬名秀明による、インフルエンザをあらゆる角度から解説する一冊。新書でありながらページ数は後書きを含めてなんとピッタリ500ページと超大作。一般向けにわかりやすく解説されているものの、…

書評:『ブラックペアン1988』海堂尊/講談社文庫

うん、やっぱり海堂尊は医療ミステリーだ。本作も文句なしに面白い。「チーム・バチスタの栄光」よりも、もしかしたら本作の方が面白いかもしれない。チーム・バチスタにつながる登場人物たちの過去の姿が描かれていることもまた、面白さを増してくれる。ブ…

書評:『フリー からお金を生みだす新戦略 FREE The Future of a Radical Price』クリス・アンダーソン/NHK出版

2010年は書評からスタート。 本書の内容はもはやなんら斬新なことでもない。私たちがあたりまえのこととして体験していることを、体系的にまとめたに過ぎない。しかし、本書によってフリーの力がよりはっきりと見えてきたことは確かであり、本書の価値はこの…

書評:『僕が2ちゃんねるを捨てた理由〜ネットビジネス現実論〜』ひろゆき(西村博之)/扶桑社新書054

2007年8月に書評させて頂いている同じ著者による『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』に続く、同一新書シリーズの新刊。僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)作者: ひろゆき出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2009/05/29メディア: 新書購入: 20人 クリ…

書評:『夢見る黄金地球儀』海堂尊/創元推理文庫

『チーム・バチスタの栄光』他、医療ミステリー作品を次々と発表して作家として非凡な才能を見せつけている現役医師、海堂尊の医療現場が一切出てこない作品(でも桜宮サーガではある)。夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 東京創…

書評:『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎/新潮文庫

伊坂幸太郎の真骨頂、緻密に構成された短編集。フィッシュストーリー (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 64回この商品を含むブログ (269件) を見る 最後のレコーディングに臨んだ、売…

書評:『εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε』森博嗣/講談社文庫

Gシリーズ第4弾。以前の書評はこちら。 1作目『φは壊れたね』 2作目『θは遊んでくれたよ』 3作目『τになるまで待って』 第1弾『φは壊れたね』の文庫版購入をきっかけに森博嗣作品を読むようになったので、文庫で、ということになるけれども唯一新刊刊行を追…

書評:『ニコニコ動画が未来を作る〜ドワンゴ物語』佐々木俊尚/アスキー新書125

IT関連の著作が多い著者だけれども、個人的な感想として、佐々木俊尚はビジョナリーというよりも歴史家向きといえばいいのだろうか。「将来こうなっていく」という内容を書いた作品よりも、概念的な緻密な取材と構成によって綴られた「現在までにこういう経…

書評:『生命保険のカラクリ』岩瀬大輔/文春新書723

単に私が生命保険を検討する時期にちょうど話題になったから、ということもあるかもしれない。でもライフネット生命は新しい生命保険会社だからこそこれまでの生命保険の常識?を打破したオープン性があり、経営者の顔が見える生命保険会社だった。会社とし…

書評:『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰/角川SSC新書081

科学技術と異なり、政治経済は情勢というものがあり、刻々と状況が変化していきます。グローバル化の流れの中で、ある変化が思わぬところにまで、国境を越えて影響を与える時代になっているわけですが、日々伝えられるニュースをどう理解するかは個々の情報…

書評:『自由をつくる 自在に生きる』森博嗣/集英社新書0520C

刊行予定をすでに確定させ、あらゆるメディアへの露出は今後行わないと宣言している森博嗣による新書シリーズ。2010年にも2冊の新書を刊行する予定の模様なので、期待したいところ。自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)作者: 森博嗣出版社/メーカー:…

書評:『「価値組」社会』森永卓郎/角川SSC新書082

Podcast狂いもやっと終焉ムード、特に伊集院光のJUNKの過去Podcastをあらかた聞き終えたので、読書モード復活です。まずはリハビリがてら新書から。「価値組」社会 (角川SSC新書)作者: 森永卓郎出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ発売日: 2009/11…

書評:『減らす技術 THE POWER OF LESS』レオ・バボータ/ディスカヴァー21 (11)

年内には終わらせたい…(^_^;)。 基礎編 "はじめに" 減らす原則1 "制限する" 減らす原則2 "本質に迫ることだけを選ぶ", 減らす原則3 "シンプルにする" 減らす原則4 "集中する" 減らす原則5 "習慣化する" 減らす原則6 "小さくはじめる" 実践編 減らすテクニッ…