書評:『RDG3 夏休みの過ごしかた』荻原規子/角川書店

RDG(レッドデータガール)3巻目。あれ?1冊目「はじめてのお使い」は書評しているけど、2冊目「はじめてのお化粧」の書評がないな…。RDG2の刊行から1年。もう少しペースを速めてもらいたいなぁと思う反面、じっくり楽しみたい気持ちがあるところも悩ましい。

RDG、RDG2と「はじめての…」という副題が続けて付いていましたが、RDG3の副題は「夏休みの過ごし方」。ストーリー展開としても、これまでは受け身であったり、流されてしまっていたりしていたRDGシリーズですが、3冊目にしてついに積極的に登場人物たちが動き始めます。そして、次第に大きな流れがはっきりと見え始めます。そして舞台もまた、新たな場所へ。ストーリー展開はまだまだ序章といった感じで、どのくらいこのシリーズが続くことになるのかはまったく見えません。
著者のBlogでも、「3巻完結計画は、かなり前にあきらめましたので(笑)、何巻まで出るのかが、ちょっと不明になりましたが、納得のいく場所まで書いてみたいと思っています。」とありますので、ぜひじっくりと、深いストーリーを展開して欲しいと思います。