virtualization.infoに次世代VMware vSphereの機能情報が漏れ出つつあります(^_^;)。
次期リリースはメジャーバージョンアップではなく4.xのマイナーバージョンアップですので、基本的には劇的な変化というよりも正常進化という感じ?だと思っているのですが、けっこう色々変わる点があるみたいです。公式に次世代vSphereの機能情報は公開されていませんので、virtualization.infoに掲載された情報に対して個人的な感想を書いてみたいと思います。
ネットワークI/Oは仮想マシン、vMotion、Fault Tolerance(FT)、およびIPストレージトラフィックを分類する新しいQoSエンジンによってパーティションを切ることができる。
これが有効に機能するのであれば、10GiBのNICをシェアして使うような使い方がより積極的にできそうです。1GiB NICだと、たとえばiSCSI通信用に使うNICを他の用途にも共有するような使い方はしない(したくない)ですが、10GiB NICとQoSの組み合わせによって、NICの使い方についての設計は変化しそうです。
iSCSI TCP/IP Offload Engine(TOE)ネットワークインターフェースカード(10Gバイトと1Gバイトの両方)をサポート。
TOEおよびiSCSI Offload Engine(iOE)がサポートされれば、ソフトウェアイニシエータを用いたiSCSIストレージの利用はさらに効果的になり、コストパフォーマンスのみならず性能面でもハードウェア実装が必要となる他のネットワークストレージプロトコルに対する優位性が増すのではないかと思います。
Update Manager(VUM)でESX用追加サードパーティーモジュールへのパッチ適用が可能(EMC PowerPathのようなもの)。
実際には今でもパッチレポジトリのURL設定を追加することによって3rd Party製モジュールのパッチ管理をUpdate Managerで行うことも可能ではあるのですが、あっちこっちのレポジトリを登録したりすることなく、一元的に3rd Party製モジュールのパッチ管理もUpdate Managerで行うことができれば利便性は向上するはずです。次世代vSphereのリリースに合わせて、3rd Party製モジュールはさらに充実しそうですね。
Likewise技術の統合により、ESXとESXiがMicrosoft Active Directoryを直接サポート。
rootアカウントによるリモート接続を制限するロックダウンモードの使い勝手がいまいちだったESXiですが、ESX/ESXiホストからの直接ADアカウント認証がサポートされるようになれば(かつ使い物になれば)、便利になりそうです。
長くなってきたので、(2)に続く。