天空率

家づくりは単に面白いだけでなく、知らなかったことを知る機会が多い。そんな知らなかったことの1つが「天空率」。
我が家の立面図、よーく見ると道路斜線の制限ラインを思いっきり突破しているのです。「あれ?これって違法?」と思ったのですが、図面の下に注釈が書かれていて「※道路斜線は天空率(緩和)を使用する。」とある。

そこでGoogle先生に聞いてみた。天空率ってなぁに?
いくつかウェブサイトを見た中で一番わかりやすかったのがこちら生活産業研究所というところのウェブページ
なかなか一言で天空率を言い表すのが難しいのだけれども、要は天空率を考慮しない斜線制限の場合よりも基準点から見た天空率がより広ければ一部斜線制限を超えた部分があっても認められるという基準。私たちの家の場合、斜線制限にひっかかっているのは家の前面で飛び出しているベランダ部分の屋根あたりだけなので、逆にベランダのない部分は斜線制限に対してかなりの余裕があるわけで、それを差し引きすれば充分カバーできるというカラクリの模様。
このルール、2003年の建築基準法の改正により追加されたものということなので、よかったよかった。この基準がなかったら家を道路からは離す方向にずらさなければならなくなるのだが、逆にそうなると今度は北側斜線の制限に引っかかって北西面までもを天井下がりにしなければならなくなるところでした。北東面が天井下がりになったことでただでさえ複雑な形状になってしまっている屋根をこれ以上いびつなかたちにするのはちょっと避けたいところなので、このルールがあって助かりました。