建て始めるまでの時間。

家を建てることを決めて、改めて『狭小住宅』シリーズを眺めてみるとだいぶ視点が変わってきていることに気がつきます。
まずは着目する点。以前の見方は基本的に好き嫌い。「あぁ、こんな感じはいいなぁ」とか、「これは趣味じゃないなぁ」とか…。屋上いいなぁ〜、地下室いいなぁ〜。夢見放題(^_^;)。対して、今は「この人はどこに拘って家を建てたのかなぁ」というポイント探し。だいたい狭小住宅ででも家を建てようなどと思う人たちは何か「一般的」では満足できない拘りがあるわけで、それぞれの家の建て主の拘りという視点からそれぞれの建てた家を見ていくと新たな面白さがあります。
続いて土地の形・サイズ・建築費用などと家族構成・年齢などの組み合わせ。どんな人がどんな家を建てているのかという視点で見るとこれまた面白い。夫婦だけの家族、子供が多い家族、プライバシーを重視する家族、みんなで過ごすスペースの充実を求める家族、1人暮らしの方…。同じような家族構成であっても結果としてできあがった家はまさに千差万別。ひたすらに場所を重視して10坪以下のような土地であったり、厳しい条件をクリアするために独創的な発想の建物であったり…。
そんなかんじで、自分の家で悩んでいる分、他人の家で楽しませて頂いております。
『狭小住宅』シリーズはすでに7冊ですが、6冊目以降は建築費用が記載されていてより参考になります。