個性?無個性?

土地はすでに購入しましたが、まだ上物は影も形もありません。土地には雑草が生え始めており、隣の家から倒れてきている枯れたシュロの木が横たわっている状況です(^_^;)。年内にもう一度観に行ってみようかな…まぁ別に何もないんだけれども。
さて、そんな私たちの上物ならぬ家のプラン作成の状況ですが、ラフプランにおける大枠の決定と、年明けに向けたより詳細な打ち合わせのための図面のたたき台作成ぐらいまで進んだところで今年は終わってしまいそうです。詳細な設計の詰めは1月中。1月は毎週末打ち合わせの日々となりそうです。ま、苦労多くともここが一番楽しい段階ですので、張り切って取り組んでいく予定です。
どうせそのうちわかることなので書いてしまいますが、私たちは無印良品の家『木の家』を建てる予定です。家を建てるなら建築家と一緒に!という想いがあったここ数年ですが、結局は建売住宅とも建築家に依頼しての建築でもない、一種の注文住宅といえる無印良品の家に行き着きました。家はそれぞれが一品ものなので、どんな建て方をしたとしてもその家は世界でただ1つの家であることは違いないのですが、その家に反映される個性は建て主のものである必要があると思っています。建築家と建てる家はどうしても「建築家の作品」としての側面を持ちます。そうした建築家の思いに「建築家と家を建てた人たち」は満足していると思うので別にそれがよくないということではないのですが、私たちは家に対して可能な限りのシンプルさを求め、結局はこの決断に至りました。
『木の家』も元をたどれば東京大学建築デザイン研究室の難波和彦さんが主宰する界工作舎が提案しているシリーズ『箱の家』なわけで、建築家の思いが全く入っていないというわけではないのですが、『箱の家』はコンセプトとして"「箱」を場所化するには、物質を可能な限り少なく、かつ効率的に使う必要がある。「箱の家シリーズ」はそのような試みとしてスタートした。"(難波和彦+界工作舎ウェブサイトより)とあるように、建築家の思いというよりもコンセプトの具現化の結果産み出されたものです。私たちがそうした想いに共感したと言うよりも、思い描いていた家の形を具現化していたのが『箱の家』から派生した『木の家』であったということです。きっと家の個性はそこに住む人たちにより、家が完成した後に作られていくものでしょう。
さてさて、どんな家が建ち、そしてどんな暮らしが始まるんでしょうね。わくわく。