Hyper-V Network

Hyper-VもESXと同様に物理NIC(Physical NIC / pNIC)を単なるアップリンクインターフェイスとして扱い、ホストとなるペアレントパーティション自身についても仮想NIC(Virtual NIC / vNIC)構成に移行して仮想スイッチ(Virtual Switch / vSwitch)を通じた通信形態へと移行するのだが、ここの部分がちょっと分かりづらい。なぜならvSwitchがぱっと見でどう構成されているのかが分かりづらいからだろう。仮想スイッチは物理NICと仮想スイッチの2つが構成された「ローカルエリア接続」のプロパティの中に存在している1コンポーネントとなっている。
…ということでなのかどうか、Microsoftから『Hyper-Vネットワークについて理解を深める』というムービーが公開されているHyper-Vを構成することによってホストとなるペアレントパーティションWindows Server 2008のネットワークプロパティがどう変化するのかについて、簡易にまとめられていて分かりやすいといえば分かりやすい。

Hyper-Vが恒久的に抱え続けるであろう最大の弱点は汎用OSであるWindows ServerをホストOSとして使用する構成になっている点だ。仮想化のために必要な要素だけで構成されているわけではないが故に、どこで、どれを、どのように設定すればよいのかが少々分かりづらい。
理解してしまえば別に難しいわけではないのだが、各設定項目をそれぞれバラバラの管理インターフェイスを通じて設定・管理しなければならない状況を改善しないと、せっかく多くのシステム管理者が慣れているWindowsをベースにしているところからくる「とっつきやすさ」が活かせないままになってしまうだろう。