書評:『有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER』森博嗣/講談社文庫

S&Mシリーズ第10作、読了。ついにS&Mシリーズをこれにて読了。

有限と微小のパン (講談社文庫)

有限と微小のパン (講談社文庫)

本作を持ってS&Mシリーズを完結できるところが『すべてがFになる』をシリーズ第1作に持って行ったことの最大のメリット(?)。THE PERFECT INSIDERから始まった本シリーズは、THE PERFECT OUTSIDERをもって完了した。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は……。
S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。

本作はシリーズの完結編であるからこそ許される?作品。完結編だからこそ書かれた作品ともいえるかもしれない。読者もS&Mシリーズを個々まで読んできた上で、本作品を読むべきものだと思う。
犀川と萌絵を通じて楽しんできたS&Mシリーズも、本作をもって完了。ということで、私の森博嗣月間もとりあえず本日をもってひとまず完了。おおよそ1ヶ月でS&Mシリーズを制覇したが、久々のミステリィでもあり、そして久々に小説を読み続けた1ヶ月間であった。やはり小説もある程度読まないと読書指向が偏ってしまうことがわかった。この1ヶ月間は新書や技術書などに明け暮れた期間の反動だったのかもしれない。
S&Mシリーズは読了、ということで森博嗣はしばらくお休み。すでに四季シリーズなどはすべて手元にそろっているのだが、しばらくは溜まり込んでいる技術書やらノウハウ本?やらに振り子を振り戻してみる。
本Blogをお読みの皆様、この1ヶ月ご迷惑をおかけしました(^_^;)。通常モード?に戻ります。
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