なぜ森博嗣? ※敬称略!

ここ最近、すっかり森博嗣の作品を読み続けている。真保裕一(「真夜中の神話」)や、高嶋哲夫(「ペトロバグ」)はそれぞれ1作を読んでとりあえず満足したのだが、しばらく、少なくともS&Mシリーズを読み終えるまでは森博嗣を通勤本にする生活が続きそうだ。
なんでだろう?と考えてみたが、はっきりとした理由は思い浮かばないものの、なんとなく思ったことは私と思考パターンの波長があっている気がする、ということだ。もちろん、私と森博嗣の間にはまったく異なる部分が多くあると思うし、そもそも私は本人と会ったことも話したこともないし、ファンクラブに入っている訳でもないのでそこまで深く森博嗣ファンなわけでもないのだが、作品や本人のBlog"MORILOG ACADEMY"などを読んでいると、そう思える。

ところでマイブームな森博嗣だが、本人のBlogによると当初から計画的に作家活動を行っているとある。これまでも、そして今後についてもその期限までを明確にしているとのことだ。

今後のことを少し書く。いつまで小説を書くかということは、もう5年以上もまえから決めていた。そのスケジュールにまったく変更はない。それに向かって着実に進んでいる。今日は、作品のことだけ書いておく。
長編はあと15作を書く予定だ。Gシリーズがあと6作、Xシリーズがあと3作、と既に発表しているから、それ以外にあと6作になる。うち3作が新しいシリーズで、これは中央公論新社で出版を予定している。もう4年ほどまえから構想していたもので、当初の予定なら今頃書いていたのだが、映画のために「スカイ・イクリプス」を書くことになり、新シリーズは延期されている。残りの3作のうち1作は、百年シリーズの第3作であり、あとの2作はいずれもシリーズ外の単発ものである。
だだし、途中で死んだり病気になったりして書けなくなるかもしれないので、大きなことはいえない。だから、予告どおりいかない可能性もある。
ブログは来年の12月で予定どおり終了し、以後は、近況などは発表せず、できるかぎり表に出ないことにする。どんどん仕事を減らし(連載をやめ、取材も受けない)、人知れず静かに消えていきたい。つまり、来年12月が事実上最後の挨拶になるだろう。
やめるのが何年さきなのかは、担当編集者にはもちろん伝えてあるし、近辺では周知されている。このように予告ができることは、僕としては礼儀を尽くしているつもりだし、また自分でも幸せなことだと認識している。
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/12/post_1559.php

森博嗣という作家としての活動はあと1年。生み出される作品は長編15作とその他のみ。現在、130程度の作品があるので、生み出される作品の総数は150程度といったところだろうか。まだ3作しか読了していない私に取ってはまだまだ在庫十分だが、その活動に期限を切っているということは1読者としては多少残念だ。もちろん、作品を作り出す行為は個人の自由であり、残念ではあるものの、やめないでほしいとは思わない。スケジュールがあるとしても、1作でもよい作品を生み出してほしい。
S&Mシリーズ読了後も、ふらっと各シリーズを読み進めていくことになると思う。
そうそう、森博嗣の本、どこかで手に取ったことがあると思っていたのだが思い出した。これだ。

アンチ・ハウス

アンチ・ハウス

森博嗣を知らずに立ち読みした時には、金持ちの教授が道楽でガレージを建てる顛末記か〜とパラパラめくってみる程度だったのだが、その作品を読んでからまた手に取ってみると、興味津々なのだから現金なものです。