DC仮想化の考慮点

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DC仮想化のメリット

  • 物理サーバの削減(省電力・省スペース)
  • ハードウェアリソースの柔軟性
  • ブランチオフィスなどにおけるDCの配置
  • 可用性の確保

DC仮想化の考慮点

  • AD全滅などに備え、すべてのDCを仮想化するかどうかは判断が必要(仮想化ソフトウェアや統合物理サーバに発生した問題による全滅回避)
  • ADサーバにおいて最も重視すべきリソースはCPU、ただし必要充分のメモリを割り当てている必要はある
  • ユーザ数に対するメモリ量の参考値
ユーザ数 メモリ量
1-499 512MB
500-999 1GB
1000-2999 2GB
3000-9999 2GB
>10000 2GB

※64bit OSの場合は寄り多く割り当てることが有効

メモリ考慮点

ディスク考慮点

  • ディスクI/Oもある程度は影響するため、シンプロビジョニングフォーマットなどは利用しない方がよい
  • 大規模ユーザ用として使用する場合は仮想ディスクファイルを分離する

Hyper-Vの場合、SCSIディスクとして構成するとディスク毎のパフォーマンスカウンタが取得できるので便利

  • DCサーバではディスク書き込みキャッシュが無効になる。ホストOSについても要確認。

ネットワーク考慮点

※複製トラフィックなどの方が環境依存で大きな影響があるため要注意

  • 仮想環境の場合、必要に応じて他の仮想マシンと使用NICを分割するなどの考慮が必要

仮想環境ならではの考慮点

  • 時刻同期についてはVM化されたDCを信頼しない(信頼するサーバに対するW32timeなどによる時刻同期を行う)
  • VMの機能としてのスナップショットやサスペンドは使用しない

セキュリティ考慮点

  • 仮想マシン構成ファイル群のセキュリティも考慮する
  • 仮想インフラレベルでのセキュリティも考慮する
  • ウィルス対策についての考え方は物理マシンの場合と同様(ただし、ディスクスキャンは要注意)

監視の考慮点

  • ゲストOSの中での監視
  • 仮想マシンとしての監視
  • 仮想インフラレベルにおけるCPU,RAM,Disk,Networkの各リソースについての監視
  • 特にメモリについては仮想インフラ側からと仮想マシンのゲストOS内の両方で監視する
  • イベントログやサービスレベルの監視については物理だろうと仮想だろうと変わらない

バックアップやP2Vの考慮点

  • スナックショットやクローン・エクスポートされたイメージを用いたリストアは要注意(USNロールバック)
  • 基本的にはDCの再構築

ディレクトリデータベースの不整合・消失の防止