仮想化大全2010

んー、MOOKにしちゃ高けぇな、この本(^_^;)。id:ozatみたいに買わないって思っちゃうのも頷けるよ。まぁ毎年のことなので、今年も買ってみたけどサ。

すべてわかる仮想化大全2010 (日経BPムック)

すべてわかる仮想化大全2010 (日経BPムック)

ざっと読んでみた限りは、現時点のIA仮想化の総覧としてはまぁいい感じにまとまっていていいかなーと。日経BPの記事寄せ集めなので、あまり深掘りはできないものの、だんだん市場が広がって全てはチェックできなくなってきているので、全体の状況を見回すきっかけとしてはそれなりに意味がある1冊です。
サーバの仮想化ではVMwareがまだ中心ではあるけれども、CitrixやMicrosoftの仮想化もそれなりに機能が充実しつつあって、その他としてオープンソースXenOracle VMなどのXen系もある程度受け入れられつつあり、日立のVirtageのような、独自路線バリバリ系もあったりといった感じ。
デスクトップの仮想化はMicrosoftが本腰をいれつつあるので、やっと立ち上がる気配があるけれども思ったよりはスローペース。やはりClient Hypervisorとの統合の準備ができないと本格的には立ち上がらないのかな、と。
仮想化は当たり前になりつつあるものの、XaaSやらクラウドやらとまだまとまりのないソリューションをどれだけ具体的なものにしてくのか、まだまだ市場の成熟までは紆余曲折ありそうですし、仮想化大全2011が出る頃にはまた状況はだいぶ変わっていそうですね。