Egeneraってなーに?

2008/12のこちらのエントリーの続きのような感じで。

デル株式会社は7月13日、米Egeneraのリソース管理ソフト「PAN Manager」を同社サーバー・ストレージに組み込んだソリューション「Dell PAN System」の販売を開始すると発表した。
PAN Managerは、Egeneraのハイエンドブレードサーバー「BladeFrame」に搭載されているリソース管理ソフト。Egeneraは2007 年にPAN ManagerをOEM提供することを発表しており、2008年3月には米Dellと協業契約を締結。今回、アジア太平洋地域で初のソリューション提供となる。

http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20090713_301934.html
PAN ManagerってDELLらしくない製品だよなぁ、というのが正直な感想なのですが、まぁDELLらしいことばっかりやっていても成長・拡大は見込めないわけで、積極的に取り組むのであれば面白い展開となるかもしれません。
そもそもPAN Managerってなんなのよ、というところが私にもよく理解できていないのですが、私なりの理解では、要はVMwareなどのサーバの仮想化製品ではクラスタ的な連携はあってもリソースとしては単体の物理サーバの持つリソースの範囲を抽象化して仮想マシンに対して提供するソフトウェアなわけですが、PAN Managerは物理や仮想といった単体システムの枠を超えてリソースを抽象化してしまう機能と可用性向上のためのHAやらDRといった機能を併せ持ったミドルウェア的なものだと思ったのですが、合っていますかね?
こちらのスライドを見る限りだと、要は各ブレードサーバが持つリソースを抽象化してしまいOSやHypervisorなどに組み合わせたリソースを提供するとともにネットワークや外部ストレージに対するI/O制御も行うことでシステムリソースの全体を管理するような仕組みになっているのかなぁと思われます。
PAN Managerによって物理と仮想のリソースを統合的に管理できるとしていますが、まぁそう簡単にはいかないとは思います。ただ他のベンダーとDELL
エンタープライズソリューションで争っていく上では必要となる要素となるであろうことは理解できなくはありません。x86/64規格への標準化を標榜しているDELLといえどもストレージ製品やソリューションでは差別化を求めているということでしょう。