Hyper-V R2

Windows Server 2008 R2に搭載されるHyper-Vですが、"Hyper-V R2"という名称にすることになった模様です。
ま、それはさておき、おそらく今年中には発売されることになるHyper-V R2に関して、おおよそ確定したと思われる情報がロサンジェルスで開催されているTechEdにて次々と発表されています。このあたりの情報はMicrosoftの"Virtualization Team Blog"に載っていますのでぜひ一読を。
仮想マシンあたりのCPUサポートについては64vCPUをサポート。VMwareが近日発売を予定しているvSphere4のESX4.0では最大でも8vCPUですので、このあたりはHyper-VやXenServerが圧倒的にリード。…ただ、"そんなに沢山CPUを必要とするようなシステムを仮想マシンにする意味なんてあるの?"だったり"物理サーバでそもそもそんなに沢山CPUコアがあるサーバがまだないよ!"っていうツッコミ付きですけれどもね(^_^;)。
ホストあたり実行可能な仮想マシン数についても、1vCPU構成であれば384VM、vSMP構成を含む場合は合計512vCPUまで、とのことなんですが、現行で主流のQuad-core CPUを持つサーバで4CPUとした場合は4x4=16coreってことになりますが、512vCPUが制限値だとすると、1coreあたり32VM。今後8coreやら12coreやら出てきてもこの制限って固定値?って謎はありますし、1coreあたりそんな何十もの仮想マシンを実行することにパフォーマンス的な意味はあるの?っていうツッコミがここでもついてくるわけですが。
その他、"Live Migration" (VMwareにおけるVMotion相当)や、"Processor Compatibility" (VMwareにおけるEVC相当)なども搭載されてくることになりますが、VMwarevSphere4でFTやDRS/DPMなどによってさらに引き離しにかかっています。
技術的な優劣だけが市場シェアを決めるわけではありませんが、すでに市場をリードしているVMwareからシェアを切り崩していくのであればHyper-VにはVMwareでは得られない、魅力的な機能などが必要そうです。