vSphere4の仕様(1)

News Releaseにて公開されたNews Release情報により、vSphere4における各仕様が明らかになりました。
今回は仮想マシンに関する仕様について。

  • VMware vSphere 4 delivers more powerful virtual machines with up to:
    • 2x the number of virtual processors per virtual machine (from 4 to 8)
    • 2.5x more virtual NICs per virtual machine (from 4 to 10)
    • 4x more memory per virtual machine (from 64 GB to 255GB)
    • 3x increase in network throughput (from 9 Gb/s to 30Gb/s)
    • 3x increase in the maximum recorded I/O operations per second (to over 300,000)
    • New maximum recorded number of transactions per second - 8,900 which is 5x the total payment traffic of the VISA network worldwide4

Targeted performance improvements for specific applications:

    • Estimated 50 percent improved performance for application development workloads
    • Estimated 30 percent improved performance for Citrix XenApp

仮想CPU数は最大4から8に2倍に増加、まだQuad-core程度の現時点ではあまり意味はないかもしれませんが、今後さらにCPUのコアが増えていくことになるのは確実なわけで、そうなっていくと8vCPUまで対応することに価値が出てくるのではないかと思われます。
仮想NIC数は最大4から10に2.5倍に増加、やはり最大4vNICはちょっと制限されることになりますし、SCSIコントローラなどとのトレードオフでの最大数ですので、ゆとりがあるに超したことはありません。Teamingが不要な仮想マシンですが、どんなサーバであっても仮想化するというVMwareの目標を達成するためにも、どんな構成であっても仮想化できる仕様を準備することは重要です。
仮想マシンあたりの最大メモリサイズは64GBから255GBへと4倍に増加。CiscoのUDSなど、一部のサーバをのぞいてそもそもHardwareの構成として255GBを搭載できるマシンがあまりありませんのでこちらも将来に向けた布石の1つといえるでしょう。2-3年後には必要な条件になるかもしれません。
ネットワークスループットやI/Oパフォーマンスなどについては、直接的なものではありませんが、仮想化が標準のインフラ基盤となっていくためには重要な要素です。ハードウェアの進化とソフトウェアの進化は両輪がそろってこそ価値があります。ソフトウェアがハードウェアの性能を最大限引き出せる仕様であれば、仮想化のオーバーヘッドを考慮したとしても、仮想化インフラの性能は充分実用に耐えるものだと思います。