書評:『俺だって子供だ!』宮藤官九郎/文藝春秋

奥さんからの誕生日プレゼント?な1冊。前半戦はトイレ本として、後半戦は通勤本として、いやいやかなり楽しませていただきました。

俺だって子供だ!

俺だって子供だ!

育児体験記ってどうしても女性が書く場合がほとんどなので、男性視点で書かれた書籍ってないのかと思っていましたがこんなところいにありました。自分自身に娘ができたタイミングだったので、誕生から6ヶ月までは同じような体験をしている体験談として、それ以降は今後にまっているのであろう波瀾万丈記として読み応え十二分。
週刊文春の連載をまとめた作品なので、1編1編はわずか見開き2ページ。文章、というよりもストーリーの起承転結を誰よりも心得ている著者なので、個々の作品では当然ながら上手くまとめられているのだが、こうして1冊にまとめられた作品として読むと、娘と父親との関係の変化が垣間見えてきて全体としても1つの作品として上手くまとめられている。
子供ができた父親に送りたい1冊ですね。