Cisco Nexus1000V on ESX4.0

Virtualization.infoが記事をUpしたので、ここ数日は仮想化ブログ界(そんなのあるのか?)ではCiscoが提供するESX上で動作する仮想スイッチ"Nexus 1000V"の話題で盛り上がっています。ソースとなったCisco社員の方のBlogはこちら

http://www.virtualization.info/jp/2009/02/nexus-1000v20090202-7.html
サーバとネットワークのインフラを仮想化したESXではどうしてもネットワークとサーバの境界が曖昧になります(より正確にはサーバの中にネットワークが含まれるので、境界がずれているだけなのですが担当という区切りでそれに対応することが難しいので結果的に曖昧になる)。
Cisco Nexusはネットワーク通信を統合管理できる機能を持つため、Nexus 1000Vが登場すればネットワーク担当側で仮想スイッチまでの範囲をカバーできることが明確になっていくかもしれません。とはいえ、ネットワーク担当者に対しても仮想サーバの仕組みや構成などを理解することが求められるようになることは確実でしょう。
CiscoVMwareデファクトスタンダード連合はさらにポジションを強化できるのか。ESX4.0(…という名称でリリースされるのかもわかりませんが) vs Hyper-V 2.0の戦いが2009年中に始まるのか、はてさて。

(2/9追記)
Cisco Nexus 1000Vについて、Virtualization.infoにより詳細な記事が掲載されました。

  • Cisco Nexus 1000VはVirtual Ethernet Module (VEM) と、Virtual Supervisor Module (VSM)の2つのコンポーネントから構成される。
  • VEMはVMkernelのモジュールとして動作するL2仮想スイッチ。ESXとESXiの両方をサポート。
  • VSMはCisco NX-OS Datacenter Versionの1種として提供される仮想アプライアンス。VEMの管理設定、vCenterとの連携などの役割を果たす。

ACLQoSDHCPスヌーピング等々、完全にCisco Switchと互換性が生まれるので、価格設定さえ間違わなければ大規模ユーザを中心にけっこう使われることになるかもしれませんね。