家づくりシリーズ継続中。
- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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ちなみに同氏による『建てどき』(情報センター出版局)は同内容で唯一巻末に納められている対談部分だけが異なる。参考になったとする著作紹介などは逆に文庫版の方で明確に紹介されているので、どちらかというと文庫版の方がお薦め。
著者の主張はかなり明瞭。時に失敗もするが、1つ1つの選択をしっかりと考え抜いて決めている点は強く共感できる。やはり建てるからには拘らないと。
- 家づくりのド素人が「お宅通」になる日
- 第1章 あなたの"理想の家"には落とし穴がいっぱい
- 第1話 憧れのイメージにひそむ数々の危険
- 第2話 CGと手作り模型は強い味方
- 第3話 失敗談は成功談の100倍役立つ
- 第4話 「バリアフリーがいい」とはかぎらない
- 第5話 「消臭」が本当にいいのだろうか
- 第6話 テレビのない食卓をつくりたかった
- 第2章 みんなが帰りたくなる「我が家」にしたい!
- 第7話 家の中にある「隠れ家」の効用
- 第8話 「階段」の位置が居ごこちを決める
- 第9話 パンツ一丁でも平気な場所がほしい
- 第10話 「間取りが家づくりの土台」ではない
- 第11話 長屋・アパート・マンション・建て売りから学んだこと
- 第3章 よい業者の<探し方>&<つきあい方>
- 第12話 業者選びは「二段階方式」で
- 第13話 建築家と工務店社長の「気質」をマスターしよう
- 第14話 建築家と施工会社がモメたときには?
- 第15話 業者選定の成否は完成後もついてまわる
- 第16話 見積書の<チェックポイント>教えます
- 第4章 「買う」ではなく「建てる」人だけが味わえること
- 第17話 土地は買うより借りるほうがトク
- 第18話 解体現場での"拾いもの"
- 第19話 現代流「神事」「家相」「風水」とのつきあい方
- 第20話 見えない部分にこそ投資したい
- 第21話 「子供のための大工さん教室」
- 第5章 家づくりは「生きざま」をも問うてくる
- 第22話 便利すぎると退化する!?
- 第23話 家の美しさと安心は「窓」にあり
- 第24話 使える「テラス」と「バルコニー」
- 第25話 「キッチン」は家づくりの勝負どころ
- 第26話 建築費以外にも考えておきたい「お金」の話
- 第27話 家づくりは1000本ノックだ!?
- 第28話 情熱がないなら、建ててはいけない
- 第6章 風合いのある家は「仕上げ」にかかっている
- 第29話 和風を演出する意外なポイント
- 第30話 「ネオ・ジャパネスクな家」の定義
- 第31話 スペシャルか? エコノミーか?
- 第32話 納得価格でセンスのいい部材の入手方法
- 第33話 「外壁」の奥義は「抑制の美」
- 第34話 あなたがインテリア・コーディネーター
- あとがき 「建築狂」より「お宅通」を
- 謝辞
- 家づくりを考えるために私が読んだ50+15冊の本
- 解説 隈研吾 住宅を買うな、住宅を建てろ
とっても参考になるのだが、素直な感想としては「そうはいってもなぁ」といったところ。著者は様々なコストセーブも図ってはいるものの拘りは貫き通すだけの資金を持って家づくりに臨んでいる。そういう点はちょっと私たちのカツカツな?家づくりとはちょっと違う。ただそうした部分はさしおいても、著者の家づくりに対する情熱といったものは見習うべき点が多々あった。徹底的に学び、調べ、意見をぶつけ、試してみて決める。家を買うのではなく建てるということはそういうことだ。
やはり家づくりは拘りと情熱ですね。