書評:『探偵伯爵と僕 His name is Earl』森博嗣/講談社文庫

久々の森博嗣。そういえば、10月刊行の『議論の余地しかない』はまだ買っていないなぁ…。

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)

森博嗣では珍しく大きなオビが装着された文庫。

もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は? 探偵伯爵と新太の追跡が始まる。

すっと始まり、ん?と展開し始め、子供の視点から大人の世界が交錯し始め、そして最後のオチへ。といった感じのミステリー作品。ま、520円だし、通勤のお供で2,3日で読める厚さなので読みやすい。展開も眠くならない程度に(^_^;)面白く、通勤のお供ということで細切れに読み進めても展開がわからなくなってしまうほどは難しくはない。
やはりこの適度加減が森博嗣の魅力だなぁ…。