「私が、何をどのように考えているのか、読者のみなさんが何を身につければ、同じことができるのか、再現性のある方法としてこの本にまとめてみました。」
…とのこと。そう簡単には同じことはできないとも思うけど…。
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第1章 「ビジネス思考力」を定義する!
- 「ビジネス思考力」を定義する!
- ビジネスの場を中心として
- 限られた情報と限られた時間の中で
- より適切な推論・判断を行い
- より適切な行動を起こすことで
- より高い付加価値を生み出す能力
- なぜ今、「ビジネス思考力」が必要なのか
- ベストセラーに見る労働環境の変化と市場のニーズ
- 「教えて君」から脱却しよう!
- 思考の六つの段階
- ブルーム博士の思考の六段階モデル
- 知識のレベルで思考を止めない!
- ビジネス思考力をつけることで得られる五つの果実
- 将来の予測可能性が高まる
- リスク管理ができるようになる
- 新しい行動がとりやすくなる
- より恵まれた仕事に就ける
- ムダな作業を削減できる
- ビジネス思考力はコツさえわかれば、日常生活で習得が可能
- 第2章 ビジネス思考の基礎となる7+1の力
- 第3章 一つめの力 論理思考力 Logical Thinking
- 第4章 二つめの力 水平思考力 Lateral Thinking
- 第5章 三つめの力 視覚化力 Visualization
- 第6章 数字力 Numerical Thinking
- 数字力をわかりやすくいうと
- 画像の対極、数字の世界
- 数字は、正確な情報共有のためのもの
- 数字を組み合わせる力は創造性につながる
- 数字力を身につけるための三つの基本テクニック
- 数字の意味を知る
- 数字に分解する
- 統計を読む
- 数字力を身につけるための四つの実践方法
- 政府発表や世論調査、企業データなどの数字を見る習慣をつける
- 身の回りのわかっている数字を記録する
- 数字から仮説をつくる
- 数字を使って人に説明してみる
- 第7章 五つめの力 言語力 Language Capability
- 言語力をわかりやすくいうと
- 言葉は実は非常に高度なテクニック
- 言語力を身につけるための三つの基本テクニック
- なるべく多くの知識・説明を知る
- 言葉に落とす習慣をつける
- 比喩を意識する
- 言語力を身につけるための四つの実践方法
- 読書・読書・読書
- 話す時間・書く時間の質量を高める
- 辞書を引き、検索するクセをつける
- ブログで訓練する
- 第8章 六つめの力 知的体力 Mind-Body Correlation
- 第9章 七つ目の力 偶然力 Serendipity
- 偶然力をわかりやすくいうと
- 偶然力を身につけるための三つの基本テクニック
- セレンディピティの定義をもう一度振り返る
- 偶然のチャンスを生かす
- 与えられた情報の中からつながりを見つける
- 失敗、批判を素直に吸収して、無理に格好つけない
- 偶然力を身につけるための四つの実践方法
- よいチャンクを集める
- つねに観察しつづける
- 魅力的な人に会う
- つねに周りをポジティブな視点で見る
簡単にできることではない。しかし、"フレームワーク"という考え方にまとめられることによって、体系化された思考法が1冊にみごとにまとめられている。著者の本が支持されるのは、このようにフレームワークに基づいているからだろう。支持されないビジネス本の多くは、フレームワークではなく本人の成功体験に基づいてしまっているが故に、単なる成功例の紹介に終始してしまったり、ひどい例だと押しつけ的な文章になってしまっていて、ちっとも「再現性」という意味での価値がなかったりする。
本書の内容については目次の紹介以上に説明は必要ないだろう。思考法をまとめる思考を得るベースとして、本書のフレームワークを紹介するのが最も良いだろうから。