ZFS!

AppleMac OS Xファイルシステムに「ZFS (Zettabyte File System)」を採用する模様だ。6月6日(米国時間)にSun Microsystemsが米ワシントンDCでSun Blade 6000 Systemの発表イベントを開催した。その中でSunの社長兼CEOであるJonathan Schwartz氏がZFSコミュニティの広がりについて説明する際に、「Worldwide Developers Conference (WWDC)において、AppleMac OS XファイルシステムZFSを採用することを明かすでしょう」と述べた。

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/06/07/003/
Mac OSは9までHFS、そしてMac OS XではHFS+というファイルシステムを使用してきたが、Mac OS X 10.5 LeopardからはZFSになるのだろうか…。これまでのMac OS Xとの互換性なども気になるところだが、ZFSの採用は(本当だとすれば)なかなか興味深い。

ZFSは128bitアドレッシングを特徴とするオープンソースファイルシステムで、64bitのファイルシステムの160億倍の容量が可能。すべてのデータが64bitのチェックサムで保護され、100%に限りなく近い確率でデータエラーが検出・補正される。またストレージ管理の自動化および統合化が管理上のオーバーヘッドの大幅削減につながる。ZFSへの移行は、データの信頼性や安定性の向上という点で大きな効果が期待できる。

ZFSの採用は一般ユーザにとってはそれほど興味のある変更点ではないだろうが、技術者にとってはなかなか魅力的。Mac OS Xがより一段と進化したといえるのかもしれない。
それにしても、Mac OS XはおそらくAppleが元々考えていた以上に柔軟性の高いOSのようだ。MashカーネルをベースとしたNeXTのOPENSTEPを下地としてMac OS Xを開発にしたことは非常に正しい道だったといえそうだ。