書評:『減らす技術 THE POWER OF LESS』レオ・バボータ/ディスカヴァー21 (9)

まだまだ終わりはだいぶ先ですが、よろしければ…。

基礎編

  1. "はじめに"
  2. 減らす原則1 "制限する"
  3. 減らす原則2 "本質に迫ることだけを選ぶ", 減らす原則3 "シンプルにする"
  4. 減らす原則4 "集中する"
  5. 減らす原則5 "習慣化する"
  6. 減らす原則6 "小さくはじめる"

実践編

  1. 減らすテクニック1 "シンプル・ゴール"
  2. 減らすテクニック2 "シンプル・プロジェクト"

減らす技術 The Power of LESS

減らす技術 The Power of LESS

  • 減らすテクニック3 "シンプル・タスク"

さて、シンプル・プロジェクト・リストもできました。あとはこのプロジェクトを片付けていくだけ!…なのですが、プロジェクトはすぐに片付けられるものではありません。プロジェクトはタスクに分解され、実際にはプロジェクトを構成する全てのタスクを処理することによってプロジェクトは「片付けられる」ことになります。ここで大切な概念、それがMIT(Most Important Task:最も重要なタスク)です。毎日朝一などにMITを定めることを習慣化し、MITの処理をその日の最優先事項と位置付けることによって、日々前進することができます。

MITを選ぶときに私が気をつけているポイントはこうだ。
3つのうち少なくともひとつは、自分の人生のゴールに関連しているものを選ぶこと。
ほかの2つは仕事関連でも(ほぼいつもそうだ)、残りのひとつだけはいつも「人生のゴール」につながるものにしておく。
そうすれば、夢に向かって毎日着実に前進していることになる。

著者はMITを選ぶ作業を朝一の習慣化するとともに、MITを片付けてから他の事項に手を出すようにするべきとしています。私を含めて、多くの人にとってこれは簡単そうで実は難しくて、どうしても時間指定で入ってくるその他タスクは色々とあります。でも、MITさえ片付けてしまえば残りはおまけを手にれたようなもの、という考え方は大切だと思います。

  • 朝一番に選ぶ。
  • 3つだけ選ぶ。
  • 最低ひとつは人生のゴール(あるいはトップ3プロジェクト)に関するものを選ぶ。
  • 毎日MITが最優先。ほかのことに手を出す前にとりかかる。
  • シングルタスクを忘れずに、一度にひとつのMITに集中しよう。

さらに、著者はタスクは小さければ小さいほどよいとしています。つまり、できるタスクを限り短時間で処理できてしまうものにすることによって達成しやすくするということです。巨大なタスクが鎮座していると、なかなか手をつけられませんよね。とにかく、取りかかる。そのためにも、タスクは小さいに超したことはありません。