インフラには継続性が求められる

2/26にUpした"vCenter Heartbeat"ですが、virtualization.infoの記事によるとSKUで$9995。日本ではざっと100万円、ということになるでしょうか。うーん、ちょっと予想していたよりも高いなぁ…。とはいえ、単なる仮想化インフラならいざしらず、拡張機能を使う様々なオプションではvCenterが動作していることを前提としている製品もあり、vCenterがシングルポイントになる可能性が次第に明らかになりつつあります。virtualization.infoに載っているこちらの表がとてもわかりやすくまとめられています。

この表にあるのは標準機能だけだが、たとえばVMware Viewを用いた仮想インフラ環境の場合だとESXホストやConnection Serverなどの各コンポーネント冗長化の機能が提供されていますが、vCenterを冗長化するにはMSCSを構築するなどの対応が必要でした(まぁVMware HAによる可用性向上も可能ですが)。
すでに仮想化環境であるESXに基づいた機能は一通りそろっており、今後は仮想化インフラの管理性を拡充するための様々なオプションが各ベンダーの競争における主戦場となっていきそうです。そして、VMwareの場合、その中心にあるのはやはりvCenterとなることは確実です。そんな風に実は安定稼働・可用性の確保が求められるvCenterにとって、Heartbeatは重要なキーになりうるのではないかと思います。
仮想化インフラが今後、システム環境における一般的なインフラとなっていくためにも、「当たり前にいつでも管理できる」どっかりとした下地を持っていることは重要です。