10GbEの活用?

HPがブレードサーバの独自EthernetスイッチモジュールVirtual Connectの新製品"Virtual Connect Flex-10 Ethernet Switch Module"を発表しています。HPのブレードサーバ10GbEを標準搭載するモデルをリリースしていますが、単純に10GbEとして使うだけではなく、VC Flex-10を用いることによって10GbEを論理的に最大4つに分割して使用できるようにすることにより「物理的に搭載できるNIC数がどうしても制約される」ブレードサーバの弱点を補おうという発想で、なかなか面白いと思います。
HPはVirtual ConnectによってMAC/WWNの論理アサインで先行しましたが、DELLがスイッチとは分離してCMCにSDカードを挿入することによりMAC/WWN論理アサインを実現するFlex Addressをリリースすることによって対抗されています。単純にMAC/WWNの論理アサインのためだけならば後発であるDELLのやり方の方が使用するスイッチモジュールの種類を問わない(パススルーですら可)分、優れていそうですが、なるほど、Flex-10はDELLの方式では実現できない機能であり、HPの拘りが垣間見えてきます。
10GbENICは2009年にはエンタープライズ製品においては次第に一般化していきそうですが、まだまだEthernetスイッチが高価であることなど普及は多少時間がかかりそうです。おそらくiSCSIストレージ側や大量のネットワークデータが集中するサーバなどから導入が広がっていくのではないかと思います。