カナダGP:予選・決勝

毎年のことではあるものの、今年は最近では最大の大波乱な展開。
地球の裏側での開催なので、深夜2時に生放送でレーススタート、終わったのは3時半過ぎ…眠い…。とはいえ、これは生中継で観る価値はありましたね。やってる方はたまったものじゃないでしょうけど。

2番グリッドとフロントロースタートから、ついにRクビサが初優勝を飾った。F1参戦29戦目。ポーランド人ドライバーとして初のF1優勝。ドライバーズポイントでもついにトップに立った。
8番グリッドスタートと予選結果はあまりよくなかったNハイドフェルドが2位。BMW初の1-2フィニッシュ(というか、ザウバーの時代を含めて優勝が初なのだから1-2も初めてで当たり前)。
コンストラクターズポイント争いでもマクラーレンを大きく引き離し、フェラーリに3ポイント差に迫る70ポイントまでポイントを積み重ねた。

  • Redbull

ここまで1ポイントも獲得できずにいたDクルサードがしぶとい走りで13番グリッドからの3位表彰台という形で初ポイント。Redbullに去年ヨーロッパGP以来の表彰台をもたらすとともに、個人としても2006年のモナコGP以来の2シーズンぶりの表彰台を獲得。Mウェバーは10番グリッドスタートから完走するも12位とふるわず。
コンストラクターズポイント争いでは21ポイントまでポイントを積み重ねて3強に続く4番手を守っているものの、トヨタにじわりと詰め寄られている。

強運のTOYOTA。いつもはだいたいやることなすこと裏目に出るトヨタだが、ここにきてついに運を掴んだ。
11番グリッドスタートのTグロックが4位入賞。今シーズンのトヨタ最高のリザルト。しっかり走りきれば4-5位フィニッシュが見えていたのだが、TグロックのミスにJトゥルーリが巻き込まれてその間にFマッサに間をつかれ、4-6位という結果に。とはいえ、14番グリッドスタートのJトゥルーリは今シーズン地味ながらもここまで12ポイントを積み上げてきており、この勢いでTグロックが復調してくれば来シーズンもこのコンビが観られそうだ。
久々のダブル入賞でBMWに次ぐ8ポイントを積み重ねたトヨタ、やっと面目躍如というか、コンストラクターズポイント争いではウィリアムズを逆転して5番手に浮上。

3番グリッドスタートのKライコネンは運がなかった。19週目のペースカーが入った後のピットアウトの赤信号で停止した所をLハミルトンに突っ込まれてジエンド。その際に隣にならんでトップ争いを繰り広げていたRクビサが優勝をさらっていっただけに、悔やまれるが仕方がない。2戦連続のノーポイントでついにドライバーズポイントランキングでも4番手に落ちてしまった。とはいえ、まだまだトップに立ったRクビサとのポイント差は7ポイント。まだまだわからない。
6番グリッドスタートのFマッサは苦しい闘いを続けたものの、最終的にはトヨタに割って入って5位入賞。まぁ最低限の仕事は果たした。ここで4ポイントを積み重ねていなければコンストラクターズポイントでもBMWに逆転を許していたわけで、ある意味価値のある結果。ドライバーズポイントでは足踏みのLハミルトンに並び38ポイント。まだフェラーリの2人はどちらが今シーズンをリードするか、まだわからない状況。
コンストラクターズポイントは73ポイントでまだトップを維持しているものの、全く余裕はない。

  • Honda

Rヴァリチェロがしぶとく7位入賞。2戦連続でのポイント獲得。とはいえ、今シーズンここまでわずか5ポイント。まったく納得はいかない結果だろう。Jバトンは今回も運に見放されて11位に沈みノーポイント。コンストラクターズポイントではルノーに1ポイント差に迫るものの、マニュファクチュアラー最下位争いを繰り広げている現状はチームにとってもファンにとってもまったく望ましくない。

  • STR

トロロッソのSヴェッテルは1ポイントとはいえセヴァスチャン争いをリードしている立場を明確にするポイント獲得。2戦連続。BMWの2人が調子を出しているだけに、来シーズンのシートがどこになるかはまだわからないが、どこかには確実にシートを獲得するだろう。
Sボーデは完走者の中では最下位の13位という結果。来シーズンは厳しそうだ。