ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛

本日公開(^_^;)。
http://www.disney.co.jp/narnia/

前作「第1章 ライオンと魔女」がナルニア暦1000年ごろの年代記IIであったのに対して、本作「第2章 カスピアン王子の角笛」は年代記IV。ナルニア暦2303年を舞台としており、なんと1300年も月日が経過している。そういわれてみれば、ナルニア物語は年代記順に並べると以下の順番になるはずで、映画ではどうなるのだろう。

  • 年代記I 「魔術師のおい」
  • 年代記II 「ライオンと魔女
  • 年代記III 「馬と少年」
  • 年代記IV 「カスピアン王子のつのぶえ」
  • 年代記V 「朝びらき丸 東の海へ」
  • 年代記VI 「銀のいす」
  • 年代記VII 「さいごの戦い」

ナルニア国物語を読んだのは小学生の頃だった。何年生だったかは忘れたけど…たぶん3-4年生ぐらいじゃなかったかと思う。どんなすごいSFXを駆使しても、やっぱり妄想ワールドには全然かなわないわけだけれども、まぁ物語を子供の頃に読んだ大人が思い出を振り返るきっかけとして観るのならばいいのかもしれない。ただ、まだ原作のファンタジーを読んでいない子供は、この映画を観ただけでナルニアを知ったつもりになってしまうとしたら残念だと思う。C.S.ルイスが描いた原作のナルニアは映画以上の世界を子供のために用意している。やっぱりファンタジーは文字から世界を妄想しないと!
…といいつつ、素直に展開を受け入れられない大人になってしまった自分がいる事を思い知らされている自分がここにいたりもする。あれだけ前面衝突しておいて、簡単に仲良くなれるわけないだろと思ったりもするし、アスランが本当にただのライオンなのは前作に引き続きだが残念。ライオンの姿をしていても、ナルニアの始祖たるアスランの威厳や圧倒感を映像に表してほしかったのだけれども。
この物語の主人公であるペベンシー兄弟は、年上から順番にナルニアを卒業していく。きっとこの物語を素直に受け入れられない年になった人間は、ナルニアを、そしてナルニアからも必要とされない存在になっていくのだろう。