マレーシアGP:予選+決勝

初戦のオーストラリアGPの大荒れに比べると、拍子抜けなほど淡々と進んだマレーシアGPでした。
順位表

1位はKライコネン。予選2位から、しっかりと最初のピットインがFマッサより1週後であることを活かして確実に逆転。その後は淡々と最後まで走りきってチェッカーを受けた。予選1位という絶対的有利な立場を得たFマッサは最初のピットインでKライコネンに逆転されたところまではまぁ想定の範囲(^_^;)だったが、その後まさかの単独スピンでグラベルに乗り上げてジ・エンド。強く後ろからプッシュされていたわけでもないのだが、なにやってるんだか。Kライコネンを得ているフェラーリが来シーズンのドライバーラインナップをどうするのか、このままでいくとFマッサの立場はあまり確実なものものではなくなってしまうかもしれない。
2位は予選6位からジャンプアップしてしっかりとポジションを守りきったRクビサ。Fマッサのリタイアによって棚からぼた餅な2位ではあったものの、本人にとってこれまでの最高位。おめでとう。チームメイト、Nハイドフェルドも6位入賞。下馬評では今年はあまり評価が高くなかったBMWだがやはりBMWBMWだったようだ。
3位はHコヴァライネン。予選3位からタイムアタック妨害によって5グリッド降格させられたものの、しっかりとポジションを取り戻しての表彰台。2戦連続でポイントを獲得、2戦目にして表彰台に上ったことにより、だいぶハミルトンと比較されることによる見えないプレッシャーからはこれで開放されることになるだろう。Lハミルトンは最後の最後でJトゥルーリに喰らいついたものの抜くまではいたらず5位。あと1週あればきっと順位は逆転していたはずだ。とはいえ、5位は5位。また、ここで失った1ポイントに泣くことがなければよいのだけれども。
4位はなんとトヨタのJトゥルーリ。予選5位ながら、予選3位・4位のマクラーレンコンビがそろって5グリッド降格になったことにより得た3番手ポジションを守りきることはできなかったものの、去年は最高でも6位までしか行かなかったトヨタに4位の結果をもたらしたのはさすが。Rシューマッハが去ってJトゥルーリも正直やりやすくなったのだろう。この調子で3位争いにトヨタが絡んできてくれると今年は面白くなりそうだ。チームメイトTグロックは2戦連続でリタイア。運がないこともあるが、運も実力のうちだ。
7位はレッドブルのMウェバー。2台ともリタイアに終わったオーストラリアGPに対して、マレーシアではMウェバーが7位、Dクルサードが9位とまぁまぁの結果。とはいえ、レッドブルとしてはこの状況は受け入れがたいだろう。中盤の団子から抜け出すチームがどこになるかが今年の見所の1つではあるが、トヨタにその立場を持っていかれるのを指をくわえてみているレッドブルではないと思うのだけれども。
8位はFアロンソ。現状のルノーのマシンで2戦連続でのポイント獲得はやはりアロンソだからこそだろう。とはいえ、チーム名とのNピケJrも11位という結果。やはりFアロンソにはマクラーレンに対してグリグリやってもらいたい。
以下、ホンダは結局10位に落ち着いたJバトンと今回もピットスルーペナルティを喰らった13位Rヴァリチェロ。フォースインディアGフィジケラが意地の12位。オーストラリアの栄光は一瞬で終わったNロズベルグが14位、中島一貴は17位。まだ冬季テスト中のスーパーアグリは15位Aデビッドソン、16位佐藤琢磨トロロッソの2台は仲良くリタイア、フォースインディアAスーティルもリタイア。
ドライバーズポイントランキング

2戦目にしてハミルトン独走だと面白くなくなるので、まぁよかった。
コンストラクターズポイントランキング

Fマッサの2戦連続ポイントなしのダメージはフェラーリにとっては痛いだろう。