失敗するプロジェクト

こういう仕事を数こなしていくと、プロジェクトに入る段階で「このプロジェクトは上手くいくだろうな」とか、「このプロジェクトは失敗するんだろうなぁ」というものがなんとなくつかめるようになります。結局、どんなに検討を重ねて優れたシステムを構築しようと、それを使いこなすのはお客様。さらにいってしまえば、どんなに優れたシステムであったとしてもそれが本当に必要なシステムなのかどうかはお客様にしかわからないわけです。軽自動車が必要なお客様にF1マシンは必要ありません。ちょっとスーパーにいくのにF1しかなかったらオオゴトになってしまいます。
ベンダー側の立場でいうと、厳しいプロジェクトも容易なプロジェクトもありますが、それとは別の問題として、お客様自身のプロジェクトに対する臨み方ひとつでプロジェクトは全然違う展開となります。それは全然、技術的なスキル云々以前の問題です。
自分たちだけで構築するのではなく、色々なベンダーをつかってプロジェクトを進めるのならば。同じコストをかけるのならば、ベンダー側にも「自分たちと同じ場所に立って」プロジェクトに臨む形になるようにすべきです。お客様とベンダーが向かい合った形で臨んだプロジェクトはよくてそこそこ、大体が失敗します。相互に認識がずれていてズルズルと進んでいるようで進まないプロジェクトなんて、悲惨そのものです。
で、何が言いたいのかって?今日出会ったプロジェクトは絶対に成功しないだろうなぁと強く思っただけですよ、はい。ベンダーは逃げ出すこともアリですが、お客様は逃げ出すわけにはいきませんですぜ、最終的に。