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- 山口 真弘、ITmedia Biz.ID編集部
- ソフトバンク クリエイティブ
- 1500円
livedoor BOOKS
書評/IT・Web
LifeHack本といっても、その考え方を説明する本や、理論を実践するためのノウハウ本、そして本書のような実用ツールを紹介する部分をメインにした本など色々と種類がある。
本書の大部分はLifeHackに役立つツールの紹介に多くのページを割いているので、非常にさくっと読むことができる。本書の読書時間は1日の通勤の行きと帰り30分ずつ。とはいえ、いくつか知らなかったツールもあったので収穫はあった一冊だった。
で、書評なのだが、よくよく考えてみるとこうしたHack本の書評はむずかしい。こうした本の価値は数多く集められた1つ1つのHackなので、書評として私が気に入ったHackを紹介してしまうことは本書を手に取ってくれるはずの読者を減らしてしまうかもしれない。…とはいえ、どんなHackが「おっ」と思えるものかは人それぞれだということで書評がてら紹介してしまおうヾ(*´∀｀*)ﾉ゛。
04-02 大量の未整理ファイルを素早く分類する
→フリーソフト『新規フォルダを作って、送ろ！』の紹介
これはなかなかよさそう。デスクトップが散らかったり、フォルダの中の複数ファイルを1つのフォルダにまとめたいことが多々あるので、こうした「かゆいところに手が届く」ツールことHack。
05-02 Officeファイルの個人情報を除去する
→Microsoft Officeの設定の紹介
Microsoft Officeで作成したファイルのプロパティ、あれは嫌がらせ以外のなにものでもない。きっとそう思っていらっしゃる方は多くいるはずだ。
お客様に収めるドキュメントは、多くの場合、他の案件や仕事で作ったドキュメントを加工したりベースにしたりして使用することが多い(その結果「よりよい」ドキュメントが提出されるならお客様側にもメリットがあるといえるしさ、ね？)。で、ここで問題になるのがOfficeファイルのプロパティ。どんなに文章名を変更して保存しても、プロパティに余計な情報が残っていることがなんと多くあることか。つい忘れがちだが、ここに元にしたお客様名とかが入っていたら、納入した側にとってもマズいし、納入を受けた側にとってもいい気分はしないだろう。
で、Microsoftもそうした苦情を理解したのか、OfficeXP以降ではプライバシーオプションに『保存時にファイルのプロパティから個人情報を削除する』という項目が追加されている。Office2007では個別に項目を削除するかどうか選択できるようになっているということだ。
…ということなのだが、ぜひMicrosoftにはこの機能、ぜひデフォルトで有効にしておいていただけませんかね。
08-07 書類の束に「背ラベル」をつける
→サンスター文具「見出し付Wクリップサイドレバー」の紹介
著者も書いているが、「どうしてこの形がダブルクリップの標準ではないのだろう？」ってかんじです。ぜひ使ってみたい。
10-03 本のページを開いたまま固定する
→トモエ算盤「ブックストッパー」の紹介
この本の書評を書きながら、押さえながらキーボードを叩くのに非常に苦労したので(；´∀｀)。
これはほしい！でもありきたりのダブルクリップにちょっと細工を加えれば作れないこともない、かな？
そんなこんなちょっとした便利ツール満載のLifeHack本なのです。
というわけで、そこのあなた！興味を持ったのなら立ち読みしないでぜひご購入くださいナ！
立ち読みされてつまみ食いされてしまうのが紹介本のつらいところだと思うので。
