よる。※少しだけネタバレ注意

読了。

ある夜に、たまたますれ違った二人がその夜が明けるまでにちょっとした出来事を経験し、ちょっとだけ違う明日を迎えられる余韻を残して物語は終る。
なにか大きな変化があるわけでもないし、なにか劇的な展開があるわけでもない。でも、確実に昨日とは違う1日が始まる予感。こうした小説を書かせたら村上春樹さんはやっぱりすごいと思う。
どきどきわくわくの冒険小説も、小難しい技術書も重要だが、1年に何冊かはこうした小説を読む必要がある気がしています。