ブレイクスルーライン

どんなことにもそこを超えると理解度が一気に高まる「ブレイクスルーライン」があると思う。
明確にそのラインがどこに引かれているのかは人それぞれ、対象それぞれなので難しいのだが、ある日そのラインを突破すると一気に理解できるようになり、それまで断片的だったパーツが結合してパズルが組みたてられるような感覚を得られる。
そこから先はけっこう簡単。構成するパーツが欠けていたとしても、「どこが欠けている部分か」を自分が把握しているし、そこにはまるパーツがどれなのか、初期の手探り状態よりは格段にねらいを定めてパーツを探すことが出来る。
問題はブレイクスルーラインに達するまでの過程だ。この段階ではかなり手探り状態が続くし、無駄に終わる試みも数多く実施することになる。パーツをいくつか手に入れても、それがどこに配置されるべきなのかはまだわからない。
パズルだと全体の1/3ぐらいが埋まるとあとはかなり楽になってくるが、実環境ではそもそも「全体」がどのくらいの大きさなのか、いくつのパーツから構成されているのかもわからないので余計に難しい。
何はともあれ、パーツを配置してみる。全体をイメージし、必要なパーツを選んでいく。まずは始めてみることが重要なのだろう。
最初からあきらめて始めない人もたくさんいる。
始めてみただけでも、それは大きな一歩を歩み出したことになると思う。