3PARは残されたターゲットなのか?

ついにこういう類の記事が出始めました。

Dow Jones グループの経済誌『Barron's』オンライン版は28日、ストレージ製品ベンダー 3PAR に買収話が持ち上がる可能性があると報じた。そのため 3PAR の株価は、同日の取引で上昇した。
3PAR はストレージ リソースを仮想化して割り当てるシン プロビジョニングのパイオニアとして名を挙げ、同社がストレージコストを半減できると謳うクラスター化ストレージ アーキテクチャの開発で注目を集めている。

http://japan.internet.com/finanews/20091229/11.html
3PARは先進的なストレージをひっさげてエンタープライズの中でもハイエンド向けの市場において一定のポジションを築いていますが、将来も独立企業としてやっていけるのかという面では不確定要素が多くあります。今年はDataDomainをめぐるEMCとNetAppの買収劇が繰り広げられたニュースが大きく扱われていましたが、中小の独立系ストレージ専業メーカーは次第に大手に取り込まれつつありますので、3PARが買収される可能性は十分ありうる話といえます。

証券会社 Stifel Nicolaus のアナリスト Aaron Rakers 氏は、3PAR を買収する候補として「最も理に適う」のは、ネットワーク接続ストレージのパイオニア NetApp だが、NetApp は「ハイエンドのストレージ市場に参入する必要性をあまり重視していないようだ」と述べた。
また Ranker 氏は、Hewlett-Packard (HP) も 3PAR 買収に乗り出す可能性があるものの、「10年来続けてきた HDS システム配備の顧客のことも考えなければならない」と指摘した。
なお同氏によると、EMC や IBM が 3PAR の買収に乗り出すことはないだろうという。

3PARを買収する可能性のある企業はストレージベンダーもしくはサーバベンダーである可能性が高いですが、さーて、あの黄色い筐体はどうなるのか?色が変わる可能性はけっこうありうると私も思っています。