Wyse Virtual Desktop Accelerator

シンクライアント市場をリードするWyseですが、仮想デスクトップが「仮想化」の次の市場として注目を集めつつある中で再度注目を集めつつあります。しかし、仮想デスクトップはセキュリティや管理の集中化という意味で効果の高い仮想化ソリューションではあるのですが、サーバの仮想化と違ってユーザが直接的に使用するデスクトップ環境そのものを対象とするだけにユーザに対する影響は避けられず、ユーザにとっては「使い勝手」がどれだけ現状とかわらず使い続けられるのかという点が大きな課題です。そんなユーザの使用感を維持するために欠かせない要素の1つがレスポンス。モバイルユーザを除き、ユーザにとっては手元にある端末がPCであろうとシンクライアントであろうとそんなことはどうでもいいことではありますが、手元のPCで実現できていたレスポンスと遜色のない反応速度がないとユーザは不満を感じてしまうことになります。
この課題に対して、Wyseが出してきた対応策の1つがこのVirtual Desktop Accelerator (VDA)。Wyse ThinOSだけでなく、通常のファットクライアントにインストールしても使えるようなので、ハードウェア的に実現しているのではなく、ソフトウェア的に実現されているアクセラレータということになります。RDPにしろICAにしろレスポンスを最大化するためにかなり最適化された通信仕様となっているはずなのですが、それをさらにアクセラレートさせるこの技術がどのように実現されているのかについては、なかなか興味深いところです。