箱の家131オープンハウス

今回は無印良品の家とは関係なく?、難波和彦さんの界工作舎による箱の家131のオープンハウスへ。
無印良品の家の見学会は「無印良品の家で家を建てることを検討している方」向けでの事前申し込み制ですが、こちらは日時指定のみの自由参加型、まさにオープンハウス。子供連れの家族も多くいましたが、それ以上に建築設計事務所の人たちや学生たちが多数。しかもほとんどの人たちがカメラを持ってあちこちで撮影。置かれている設計図にも人が群がっています(^_^;)。
箱の家131は四方を住宅に囲まれた、いわゆる旗竿敷地に立っていますが、箱の家らしい開口面をしっかりと確保しています。最近の箱の家は片流れの屋根のデザインが主流になっている様で、箱の家131もその形式。たしかに北側斜線と開口面の確保、ということを考えるとこの形式の方がよいのかもしれません。

箱の家131はいわゆるステップフロアになっており、半地下階から5階層となっています。玄関も1.5階にあるので玄関へは階段を登って。亜鉛メッキのファインフロア製であることは同一ですが、鉄骨の梁を使用することによって鉄柱のないベランダとなっています。

一室空間といえばそうなのですが、ちょっと間仕切りが多く各部屋もそれぞれの空間となっていてちょっとイメージと違う部分もありましたが、色々と興味深い。夜間電力を使ったアクアレイヤーの暖かさはよくわかりませんでしたが…人が多く、全ての照明がつけられていたためもあったかもしれませんが、暖房が付いていなくても寒くはなかったのはたしかです。

玄関収納、本棚、キッチン収納、クローゼットなどの大工建具も数多く造作されていましたが、このあたりは無印良品の家具を積極的に使う無印良品の家とは異なるところ。照明も1つの種類だけを全てに使っていましたが、どうなんでしょうね。まぁ天井照明だけに頼るのではなく、床置き照明を多用する欧米的な?照明計画なのだとすれば問題ないと思いますが。
無印良品の家の1モデルとなった木の家と、難波和彦+界工作舎のシリーズ作品である箱の家。同じ起源、多くの共通要素を持ちながらも、特にインテリアの志向性はだいぶ異なる進化・分化を遂げています。建築家としての先進性を一般住宅において取り組んでいる箱の家には今後も注目していきたいと考えていますが、自分の生活空間とするのであれば今のところ私には木の家のスタイルの方が合っている気がしています。
(補足)私は家の内部の写真は撮りませんでしたが、工務店のBlogに写真があります