下北沢のコーポラティブハウス建設の顛末を綴った『自分たちでマンションを建ててみた。〜下北沢コーポラティブハウス物語〜』の著者、大平一枝氏の「住んでみて思ったこと」を綴った記録。期待していたのだが、思ったほどの内容ではなかったが、参考になることはいくつかあった。
- 作者: 大平一枝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第一章 家具とインテリア〜暮らして初めてわかること。
- 第二章 収納〜「買うこと」へのこだわり。
- 第三章 設備〜金額に勝る心地よさと心のゆとり。
- 第四章 間取り〜はからずも暮らし方を決めてしまう魔物。
- 第五章 環境〜ご近所さんとの付き合いの愉しみ。
今回は書評というよりもネタバレかな。以下、要点。
- どんなに開放的な家であっても玄関だけは区切れるようにした方がよい。
- 昔ながらの玄関ぐらいは見栄えよくという考え方は捨てよう。
- ドアノブのような毎日触るモノこそ安全でシンプルなフォルムなものを。
- 玄関や収納において、傘をどこにおくかは考えておこう。玄関はすっきり広々がよい。
- しっくりきすぎるインテリアは面白みがない。和風すぎるとそば屋になる。
- インテリアの流行?自分がよければそれでよい。
- 一時的なマイブームを満足させるコーナーがあるとなにかとよい。
- 家具屋で見る家具の大きさは実際に置いてみるとイメージとは違う。
- ちょっと大きめなちゃぶ台は何かと便利。でも普段の生活ではちょっと大きい。
- 照明器具をカタログで決めてはいけない。重さ・雰囲気など、そして飽きることも考えて。
- その後のメンテナンス性などに問題があるとしても、毎日使うモノには拘りを。生活の満足度を高める。
- 何をどこにしまうかは考えるべきだが、置き場を決められない細かい日用品は以外とある。雑多なモノを置いておくスペースがあるとよい。
- 使えないもらいものは処分すべし。
- 本は本棚に収まる範囲で。
- 靴は必要最小限。さよならオシャレ。
- 専用洗剤は必要か?
- 子供の芸術作品はどれだけ保存?写真を撮って処分?
- 「なくても困らない」けど毎日使うちょっとした贅沢は生活に潤いをもたらす。
- 箸は同じモノを複数セット買っておけば組み合わせに悩む必要はない。
- 子供用品こそシンプルなものが長く使える。
- 何か、一生モノなものを。
- 床暖房を敷設するなら生活の配置を充分考えて。
- 床暖房をどこに配置するかはじっくり考えて。北側の部屋にあれば生活空間が広がる。
- エアコンは寝床にいるときの空気の流れも考えて配置すべし。
- 配線地獄を回避せよ。
- 食洗機はあくまでも「食器」洗浄機。フライパンやらタッパやらまでやりたければでっかい食洗機を。
- トイレに住人の拘りがでる。
- 竹むしろはよい。
- 珪藻土の壁はよい。やっぱり自然素材は落ち着く。
- どんなベランダにするのかは生活パターンがつかめてから考えてもいいのでは。
- 客の目線にかからないように物干し竿は配置しよう。
- 無理してでもつければよかったものベスト3
- モニター付インターフォン
- 浴室乾燥機
- 玄関の飾り棚
- これはいらなかったかもベスト3
- クローゼットの高さ違いのバー
- 押し入れの天袋
- 子供部屋の仕切りようカーテンレール
- 面倒でも家の設備の説明書には一通り目を通すべし。
- 採光と通風だけを考えて窓を配置すると失敗することも。
- 結露との戦いに終わりはない。結露しない窓をケチってはいけない。
- 子供は壁にいろいろ飾りたがる。窓よりも壁が必要。
- 何も置いておかない和室スペースはなにかと便利。
- 洗濯物をいかにためないかの工夫は人それぞれ。
- 日本人の遺伝子は小さい部屋で落ち着くようになっている?
- ちょっとした飾り棚が生活に潤いをもたらす。
- ゴミ分別はどんどん進化する。どう変わっても対応できるゴミ置き場は考えておく必要がある。
- 目線に置いておくと毎日使うようになる。
- 都心だからといって子供を育むのは環境次第。どこに住むかよりどう住むか。
- 一つ屋根の下はいまでもある。ちょっとした貸し借りの交流が人と人とのご近所づきあいを生む。
ふむふむ。