Brocade Communications SystemsによるFoundry Networksの買収が締結されました。
BrocadeはSAN市場で存在感を増している。Dell'Oro Groupの調べでは、2008年第3四半期におけるモジュラー型SANスイッチ市場の同社のシェアは55％を超えた。同社に最も近い競合はCisco Systemsだが、同市場でのシェアは約44％にとどまっている。エンタープライズ・ネットワークおよびデータセンター・ネットワーク全般でも、 Foundryを獲得したことで、BrocadeはCiscoと互角に渡り合えるようになる。
http://www.computerworld.jp/topics/ma/130569.html
FC Switch市場をリードしているBrocadeとEthernet Switch市場をリードしているCiscoの勝負は、お互いにCiscoはMDS, BrocadeはFoundryを買収することによりシェアの切り崩しを図っており、さらなる全面衝突の様相を呈しています。CiscoはFCoEによりSANとLANの2つの統合を図ろうとしていますが、Foundryを買収したBrocadeは正面から対抗できるかもしれません。
そんな中、Ciscoはx86サーバ市場に進出するという噂がかなりの信憑性を持って流れていますが、どうなんでしょうね。Network機器の自己製造を取りやめてCiscoに全面的に切り替えたIBMはともかく、HPはProCurve、DELLはPowerConnectである程度のエッジスイッチ市場には食い込んでいるわけですから、逆に考えればCiscoがx86サーバ市場に首を突っ込んできても別に衝撃の展開というわけではありませんが…。Intelのサーバみたいな扱いになるのかな(^_^;)？
ソフトウェアの世界はともかく、ハードウェアの世界ではちょっと芽が出た新興企業の多くが上場するよりも大企業に買収されていますが、それなりにシェアを確保しているハードウェアベンダー企業同士の統合は久しぶり。
Brocadeの選択が正しかったのかどうかは数年後ぐらいには見えてくるのでしょうか…。
