VMware+α=?

VMwareは多くのパートナーと手を組むことで仮想化市場におけるリードをより強固なものとしようとしています。VMworld2008においてまず目玉ともいえる扱いを受けているのがCisco仮想スイッチ"Nexus 1000V"。これまでESXにはVLANなどは構成できたもののいわゆる「インテリジェントな」スイッチは搭載されていませんでしたが、Cisco Nexus 1000Vを使用することによって完全なインテリジェントネットワークを構成することができるようになります。他ベンダーが追随するかどうかはわかりませんが、Virtual Applianceのもう1つのかたちとして、各ベンダーの仮想化モジュールが色々と組みこめるようになるかもしれません。

Cisco Nexus 1000V関連の報道

その他、VMworldで発表された新製品の詳細はこれまで色々と出回っていた噂を明らかなものとしていっています。VMwareは管理インターフェイスが弱点とされていますが、おそらくVMwareとしてはカッチリとした管理ツールを仕上げることよりも、幅広く機能のインターフェイスを提供し、他のベンダーたちを巻き込んでまずはデファクトスタンダードの地位をより強固なものとしていくことに注力していると思われます。
基本機能はあたりまえ、選択される要素は「他の仮想化製品にはない」機能と顧客が求めるものがどれだけマッチするかなのですから、1つでも多くの差別化要素を得ることは妥当な戦略といえるでしょう。

VMworld2008技術紹介関連