書評:『最後の授業〜ぼくの命があるうちに The Last Lecture』ランディ・パウシュ、ジェフリー・ザスロー/ランダムハウス講談社

本書にはDVD付き2310円と、DVDなしの1575円の2種類があるが、ぜひDVD付きを購入して欲しい。YouTubeにも公開されているので、そちらで映像を見れればよいと思うのであれば、それでもいいのだがこの映像はぜひ手元に持っていて、今、そして将来において自分の大切な人に見てもらう価値があるのではないだろうか。
なお、著者であるランディ・パウシュは2008/7/25に残念ながら永眠している。ブログ形式でまとめられた経緯(日本語版)はぜひ本書を読んだ後に読んで欲しい内容だ。

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 ぼくの命があるうちに

最後の授業 ぼくの命があるうちに

2007年9月18日、ペンシルバニア州ピッツバーグ。ハイテクの街として知られるこの地に本書を置くカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の講義」を行った。

余命という現実を突きつけられてうろたえない人はいないだろう。しかし、現実から目を背けずに直視しながらも悲観したり逃避せずに立ち向かい、日々の家族との生活を楽しみ、前向きに生きていくことの価値は計り知れない。著者は単にそうした最後を実践しただけでなく、素晴らしい最後の授業と著作を子供たちに残すとともに私たちに残してくれた。

  • 第1章 最後の講義
  • 第2章 僕はこうして夢をかなえてきた
  • 第3章 僕を導いてくれた人たち
  • 第4章 夢をかなえようとしているきみたちへ
  • 第5章 人生をどう生きるか
  • 第6章 最後に

本書には多くの抜粋したい言葉があるが、どれかを選ぶことは難しい。
大学教授として、教育を売る人生を選択した著者による、おそらく最初で最後の、自分の子供に残す父親から伝えたいこと。
自分だったらどんなことを伝えたいのか、と考えずにはいられない1冊だ。
以下、[続きを読む]にYouTubeにUpされている日本語字幕付き最後の授業の直リンクと、ランダムハウス講談社のウェブアドレスなどの情報をリンクしておく。たとえ本書を買わないとしても、1時間の時間をこの映像の視聴に費やすことは無駄にはならないはずだ。
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/last_lecture/index.php