書評:『τになるまで待って Please Stay Until τ』森博嗣/講談社文庫

森博嗣を読み始めるきっかけとなったGシリーズ第3弾。
これまでのGシリーズ書評はこちら。考えてみると、最初に読んだ『φは壊れたね』を読んだのはまだたった半年前。それ以降、S&Mシリーズ10冊、Vシリーズ10冊、四季シリーズ4冊、Gシリーズ3冊、スカイクロラシリーズ5冊、Mシリーズ2冊、ノンシリーズ4冊、その他1冊で計39冊。いやー、読んでますね。

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

森に建つ洋館は"超能力者"神居静哉の別荘で<伽羅離館>と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。

残念ながらあまり面白くはなかった。展開も、ストーリーも、シリーズものゆえか中途半端になってしまっている。とはいえ、Gシリーズが次第にその本流のストーリーに流れ込んでいく入り口を描いており、シリーズの中では必要な一冊だとえいるのかもしれない。
今後の展開に期待。