金融リテラシー

日本の教育には色々な問題がありますが、大きな問題点の1つが金融、小中学生であればお金に関する教育がゴッソリと抜け落ちている点だと思っています。日本人はずっと個人預金量の多さ(およそ1400兆円)を誇って?きましたが、それは逆に捉えればいかに日本人が「お金でお金を稼ぐ」知識を持っていないかを示している気もします。銀行預金には元本が(1000万円までですが)保証され、さらに利子がつきますが、利子など何かで手数料を支払えば吹っ飛んでしまうぐらいしかつきません。定期預金に預けるぐらいだったら国債のほうがよっぽど利子が高いのが現実です。
競馬・競輪・競艇などのギャンブルにはまる人が多くいるのに、なぜ金融にはまる人はそんなにいないのでしょうか。小難しさはたしかにありますが、金融はその「小難しさを感じる」壁さえ突破すればなかなか面白いゲームです。リアル版モノポリーといってしまえばそれまでですが…(モノポリーほどチャレンジャーなことはできませんけど)。公営以外のギャンブルは禁止されていますが、金融はかなり自由化されています。生活をかけてギャンブルをすることがよいことではないのと同じように、生活をかけて投資などの金融にのめりこむことは正しいことではないと思いますが、ある程度の生活資金を確保した上で(私は「ある程度」の基準を、現在の生活レベルを1年間収入がなくても継続できる貯蓄と定めていますが、まぁその基準をどこに置くかは人それぞれでしょう)、残りの資産にはしっかりと働いてもらうべきだと思います。
金融リテラシーを学校で教えてくれないのであれば、いかに家庭の中で身につけさせるか。「正しい判断」や「節度」といった人間の知的な成長に重要な要素となる面についても金融を学び、楽しむことによって自然と身につけられるのではないでしょうか。
どんな仕事をするとしても、金融を面白く感じ、楽しみながら知識を身につけていくことは必要なことですし、取り組む価値のあることだと考えています。