Oracle VM

Oracle VM is server virtualization software which fully supports both Oracle and non-Oracle applications, and is three times more efficient than other server virtualization products. Backed by Oracle's world-class support organization, customers now have a single point of enterprise-class support for their entire virtualization environments, including the Linux operating system, Oracle Database, Fusion Middleware, and Application software―all of which are supported with Oracle VM.

http://www.oracle.com/technologies/virtualization/index.html
Oracleはこれまでより上位のレイヤへの積極的な展開をしていましたが、この1年は下位のOSレイヤに対して積極的な展開を見せています。Unbreakable Linux(Oracle Enterprise Linux)に続き、Oracle VMを発表しました。
Oracleとしては単に仮想化市場に進出するという意味よりも、OSからMiddlewareまでを一体で提供することにより、ユーザメリットを訴えるとともにOracleへの顧客のロックインをさらに強化しようという意図が見え隠れします。
たしかにMicrosoftWindows-SQL ServerIBMAIX-DB2など、ライバル各社がOSからMiddlewareまでを一体化して提供することによりユーザを獲得しているだけに、Oracleとしてはこうした戦略を取ることは必要であったのかもしれません。
逆にいうと、Oracleという製品にコミットしてしまっているが故に、Oracleが仮想化市場で成功することは難しいのかもしれません。ただどちらにころぶとしてもXenベースということなので、Oracle VMというものにそれほど大きな投資をしたわけでもなく、リスクの少ないやり方ですので、Oracleとしても一種の保険のようなものなのかもしれません。
Oralceのこれまでの動きについては、id:ozatのBlog備忘録なども参考してみて下さい。