iSCSIは本命になれるのか?

DelliSCSIストレージベンダーEqualLogicを買収することを発表した。これで、DellはNetAppに次ぐiSCSIストレージベンダーとなることになる。

Dellは米国時間11月5日に,ストレージ製品ベンダーの米EqualLogicを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。Dellは約 14億ドルを現金で支払う。取引はDellの2008会計年度第4四半期(2007年11月〜2008年1月期)終わりごろ,もしくは2009会計年度第 1四半期(2008年2月〜4月期)初めに完了する見込み。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071106/286454/
現時点ではiSCSIはSANに手が出ない場合に使う多少安価な代替手段というかたちや、Ethernetスイッチを使用してサーバとストレージ間のネットワークを制御できることから管理しやすく遠距離転送などとの親和性が高いなどといううたい文句が大きく使われている。
主にFiber Channelを使用するSANが現在4Gbpsを主流とするのに対して、iSCSIはまだ1Gbps。しかもSCSIデータをEthernetフレームにくるむため、どうしてもオーバヘッドが生じる。パフォーマンスという意味ではiSCSIはSANに及ばない。
しかし、今後10GbpsのLANが一般化すれば話は変わるかもしれない。個別サーバのNICは1Gbpsのままだとしても、EthernetスイッチとiSCSIストレージが10Gbpsに対応すればストレージネットワークの全体的なパフォーマンスはよくなる(かもしれない)。5年後、いや2,3年後にはこの買収が価値ある選択だったのかどうかはっきりしてくるだろう。
それにしても、最近はかなり中小ベンダーが次々に大手に喰われていきますね。