読了。
畑村教授といえば失敗学で有名ですが、この新書も秀逸。技術を伝えるとはどういうことなのかをわかりやすく説明している。
- まず体験させろ
- はじめに全体を見せろ
- やらせたことの結果を必ず確信しろ
- 一度に全部を伝える必要はない
- 個はそれぞれ違うことを認めろ
まぁ当たり前のことといえば当たり前なのだが、伝える側が「伝えよう」とするがゆえに見えなくなってしまっている部分を明確にし、どのようにすれば伝達することができるのか畑村式のやり方が紹介される。そして個人知をいかに組織知に結び付けていくか、組織における様々な知識を伝えていくために必要な課題や対応例なども紹介されている。
わずか180ページ程度の薄い新書ですが、中身は薄くありません。なんちて。