Microsoft IT Pro道場:LOVE Beta2編@MS新宿

ちょいと行ってきました、Microsoft IT Pro道場 LOVE Beta2編@Microsoft新宿Office 8/19(SAT)。
LOVEってオイってかんじですが、Longhorn Server, Office 2007, Windows Vista, Exchange 2007で"LOVE"だそうです。
感想は…一言で言えばMicrosoftの人も自社製品のβ版とは格闘しながらお付き合いしているんだなぁーというのがよくわかったといったところ(^^♪。逆に言えば、β版から製品版までにかなりのバグつぶしや機能改善が行われていくんだろうなぁというのがよくわかり、Windows Vistaが正式リリースされるまでまだかなりの時間を要することの理由がなんとなく理解できてみたり。
以下、ちょろっとだけメモ書き。

なによりもいいと思ったのがExchangeの管理画面"Exchange Management Console"(略してEMC?)。Exchange 2003で複雑を極めた(様に私には思えた)管理画面が非常にわかりやすく、シンプルになっている。全ての設定項目は"組織の構成"、"サーバーの構成"、"受信者の構成"の3つと"ツールボックス"にまとめられ、かなり直感的に操作できそう。また、これまでは作りこんでやっとできていたような処理が簡単にポリシーとして定義することができるようになっている点も管理者にとってはうれしい機能だろう。

  • β版は32bit版も用意されているが、製品版は64bit版のみの提供?
  • Windows NTを含めた混在モードのドメイン環境に対してはインストールできない。
  • 完全にPowerShellベースに。よって、GUIでできることでコマンドで出来ないものはない。GUIでの捜査結果を実行コマンドとして確認できるので、以降コマンドによるスクリプト化も簡単に。
  • 完全にコンポーネント化し、役割ごとに必要な機能だけの導入が可能
    • クライアントアクセスサービス:クライアントからの接続機能の役割
    • メールボックスサービス:メールボックスなどの保管・管理の役割
    • エッジサービス:外部との接続管理の役割
    • ハブトランスポートサービス:ポリシーや転送などの管理の役割
    • ユニファイドメッセージングサービス:ボイスメールなどの管理の役割


ポータルからやっと"SharePoint"という理想に一歩近づいたかんじの製品になりそう。Microsoftの製品でBlogとかWikiとかRSSとかという単語が出てくるだけでも時代の流れを感じる(^^♪。まだまだβ版段階で、インストールはやたら時間がかかるわ途中で失敗するわといった完成度のようだったが、プレゼンテーション資料の共有やナレッジの集積など、ちゃんと使えば企業内でかなり有用に使用できるサーバになりそうです。

Longhorn Serverでは"Server Manager"という管理ツールで集中的・統合的にサーバの管理・設定をおこなうことができるようになってる。結局色々な管理ツールを開く必要があった2003までとはちがい、ほとんどの設定はこの"Server Manager"から出来るようになっている模様。

  • Domain Controllerがサービスリソースとして動作する:よって、システムを再起動しなくてもドメインコントローラとしての機能だけを再起動することができるようになる
  • Read-Only Domain Controller(RODC)という新しいドメインコントローラの種類ができた:一方的に複製を「受け入れる」だけのドメインコントローラになるので、多拠点展開の場合などに複製の仕組みをシンプルにすることができる。

…とかとか。面白い部分は面白い、完成したプレゼンでないだけにMicrosoft帝国も中では人間が頑張っているんだなということが感じられたIT Pro道場でした。