ドキュメントを読む、ということ。

毎回技術解説するほどネタは豊富ではないので、違う方向性のエントリーも書いてみようと思います。というか、色々と書いていかないと持たないです!

今回のエントリーの主題はまぁタイトルの通りなのですが、製品や技術を理解するためには、製品を触って「身体で理解する」ことがとても重要なのですが、合わせてドキュメントを読むこともまた大切なことだと思っています。

ドキュメントよりも、いわゆるプレゼン資料の方が要点がまとまっていて分かりやすいともいえますが、プレゼン資料は要点を絞り込んで書かれていますし、一定の知識であったり共通認識であったりを前提としていますので、まずはそうした、いわゆる「行間を読み取る」スキルのベースを築くためにも、ドキュメントを把握しておくことは必要になります。

ドキュメントとしては、まずはマニュアルであったり、ユーザガイドであったりといったオフィシャルな、公開されているドキュメントにまず目を通すべきだと思っています。マニュアル的なドキュメントの良いところは、対象の製品について全体的に書かれているために「どういう機能が、どのように実装されているのか」といった全体像を把握するには適している、ということと、ドキュメントの書かれ方全体から「この製品がウリとしている点はどこで、何をアピールしたいのか」ということも記載順序や書かれ方から見えてくる、ということでしょうか。一定の理解レベルに達したら、マイナーチェンジ程度のバージョンアップであればリリースノートと変更箇所についてかいつまんで読むだけでフォローアップしていくことが可能となります。

もちろん、プレゼン資料、社内資料、社内外のWebエントリー、そして開発チームからの情報やQAなどを合わせていくことによって、よりスピーディーに、より明確に、より深く理解していくことができるようになるわけですが、やはりその根幹はマニュアルにあるのではないかと思っています。

マニュアルはもちろん、ユーザに向けて書かれているのですが、実際にはユーザが隅から隅までマニュアルを読み込むことはほぼないのではないかと思っています。正直、私自身もマニュアルの隅から隅まではとても読めるとは思っていません。もちろん、マニュアルは読み物ではありませんので、かいつまんで読んだり、必要に応じて必要な箇所に目を通すといった使い方をするためのドキュメントですので、必要な部分だけ読めば十分だとは思います。

しかし、ちょっとした時間に、マニュアルの今すぐ必要とする範囲ではない部分についても目を通してみると、意外と役に立ったり、知って得するというか新たな発見やちょっとした便利、関連する事項の理解が深まるとっかかりを得られたりなどするかもしれませんよ。

なお、Cisco製品は非常に多数あるのですが、私が直接的に関わる機会の多いNexusやUCSなどといった製品のドキュメントは比較的継続的に、最新版がしっかりとepubになって提供されているので、iPad miniにごっそり入れてさっと目を通すといった使い方がしやすいので助かっています(^_^;)。epub形式なので表示方法やフォントサイズなどでページ数が変化するのですが、それでも1000ページ越えのドキュメントとかもあって少し引いてしまったりもしてしまいますが…でもそれだけの内容がドキュメントにしっかりまとめられている、という点は大切なことだとも思います(と、頑張って前向きに捉えてみる)。

そうそう、ついでに言えば、ドキュメント類は基本的に英語のものが充実していますし、翻訳されるのはごく一部となりますので、やはり英語の勉強がてら読むと、ちょうどよい動機付けになって、良いかもしれません。というか、ぶっちゃけ私自身が英語スキルを高めないとまずいと思う一因でもあるのですが…(>_<)