トルコGP

やはりここではFマッサが強い。3年連続のポールトゥーフィニッシュ。ドライバーズポイントでもLハミルトンに並び、優勝回数差で2位に立った。
2位はLハミルトン。3ピット作戦を採り、一時はレースをリードしたもののやはりFマッサを覆す程はアドバンテージを築けず。とはいえ、ひさびさにLハミルトンが優勝争いに絡んできたし、レースを通じてFマッサとかなり熾烈なオーバーテイクを含む接戦を見せてくれたので面白かった。残念なのが予選2位、フロントロースタートという絶好の位置に付けていたHコヴァライネン。序盤でのタイヤ交換により大きく順位を下げて12位フィニッシュでポイント獲得ならず。ドライバーズポイント争いでもBMW勢に溝を明けられてしまった。
3位にはドライバーズポイント争いでトップを走るKライコネン。終盤、かなりLハミルトンをプッシュしたものの順位を入れ替えるまでには至らず。とはいえ、予選4位からこの結果はまぁ満足のいくところだったといえるだろう。
4位にRクビサ、5位にNハイドフェルドBMW勢は3番手ポジションをガッチリとキープ。何が凄いって、このチームはしっかりと2台ともをフィニッシュラインまで持っていくところが凄い。表彰台は獲得できなかったものの、しっかりと9ポイントを稼ぎ出してわずか1ポイントだがマクラーレンとのポイント差を広げる展開を見せてくれている。
6位Fアロンソルノー復活の気配、というよりもやはりFアロンソの凄さが見える結果。上位3チームにはマシンでかなわないものの、ここまでのルノーのポイント全てをアロンソが積み重ねているわけであり、中盤から抜け出すためにはやはりマシンだけではなくドライバーもとても重要な要素であることがよくわかる。
7位にMウェバー。こちらも中盤であえぐレッドブルにおいて確実にポイントを積み重ねるところはさすがベテラン。同僚のDクルサードが不運もあったものの、いまだに0ポイントであるのに対して、Mウェバーは初戦のオーストラリアGP以外では全戦ポイントを獲得している。来シーズンもレッドブルのシートを確保できるかもしれない。対して今回も9位に終わりポイント獲得に至らなかったDクルサードは来期のシート獲得は難しそうだ。
8位にはNロズベルグレッドブルトヨタ、ホンダなどを抑えきってのポイント獲得はさすが。Hコヴァライネンとの抜き合いはGP2における接戦の再現というか、両者の維持ともいえる張り合いがかいま見えた。中島一貴がリタイアする中で1ポイントを稼ぐ。お互いにウィリアムズをささえるドライバーとしていい組み合わせなのかもしれない。コンストラクターズポイントでは次第にレッドブルに追い上げられてはいるもののまだ4番手を維持しており、プライベートチーム ウィリアムズの挑戦はまだまだ続く。
トヨタは10位にJトゥルーリ、13位にTグロックと、ポイント獲得が期待されながらも残念な結果。どうもトヨタは勝ちきれないというか、詰めが甘い。日本勢としてのホンダとの争いでもほぼ同位置に付けられている状況であり、来期に向けて厳しい状況が続きそうだ。
とはいえ、ホンダも11位にJバトン、14位にRバリチェロとこちらも状況が厳しいことには変わりがない。スーパーアグリへの支援を打ち切ってまでもチームに集中しているのだから、結果につなげて欲しいものだと思う。
さて、次戦は最も面白い市街地レース、モナコ。昨シーズンはマクラーレンが1-2と強さを見せただけに今年はどういう展開になるのか、楽しみです。