kernel:about "File System"

ファイルの読み込み処理

  • Linuxではroot( / )を頂点としたディレクトリ構成を持つ
  • ファイルを読み込むには、(1)ルートディレクトリから対象のファイルが配置されたフォルダまでのパスを読み込み、(2)対象のファイル名を読み込み、(3)ファイルのデータを読み込む、という3段階のディスクアクセスが必要となる
  • 同一ファイルにアクセスする際に、何度も読み込み処理を行う必要がないように、kernelは一度読み込んだファイルをバッファとしてメモリに保持し、読み込み処理を効率化する機能を持つ

バッファ

  • ディスクアクセスに対してメモリアクセスは非常に高速であるため、ファイル内容をメモリ上に保持することによりディスクアクセスを減らし、ファイルへのアクセス速度を向上させるバッファ機能を持つ
  • ファイルを細かく読み込んだり書き込んだりする処理に対して、書き込み処理はバッファを経由することによってディスクへの書き込み処理回数を削減し、読み込み処理はディスクからの読み込み処理回数を削減する

iノード

  • ファイルシステムがファイルを管理するための管理情報
  • ファイルが格納されているセクター番号やファイルサイズ、変更時刻等のメタ情報を保持している
  • ファイルシステムでiノードはファイル自体とは別に管理され、iノード番号とファイルシステムを対応している