Windows Server 2008

Windows Server 2003ははっきりいって面白みのないサーバOSでしたが、Windows Server 2008は一歩前進で面白くなりそうな予感がしています。
まずはSSTP(Secure Socket Tunnering Protocol)http://www.microsoft.com/technet/technetmag/issues/2007/06/cableguy/default.aspx?loc=jpIPsecよりも使い勝手を向上させたという次世代型VPNです。発想的にはSSL-VPN型のIPsecみたいなかんじのいいとこ取りプロトコルを目指している模様。VPNトラフィックHTTPSを使ってやり取りしようという発想です。HTTPSを使用することによって、NAT超えやWeb Proxy環境にも対応することができるようになります。Windows OS自体のセキュリティ機能もここに来てやっと?デフォルトでも十分なセキュリティが確保されるようになって来ましたので、来年あたりには気軽にWindowsサーバを使用したプライベートVPN環境を構築できるようになるかもしれません。
2つ目はWindows Server Backup。AIXなどでは当たり前の機能として標準搭載されていた、自分自身のOSイメージバックアップ機能が搭載されます。必須ともいえるコマンドツールもWindows Server 2008 June CTPで追加された模様http://blogs.technet.com/stanabe/archive/2007/06/28/windows-server-2008-june-ctp-and-some-new-features.aspxで、これでやっとシステムイメージのバックアップが簡易かつ確実に取得することができるようになりそうです。
PowerShellなど、だいぶ削減されたとはいえそれでも新機能てんこ盛りなので、サーバ用途のOSとしては慎重な導入が進められることになるでしょうが、移行を検討するだけの価値のあるOSに仕上がりそうな気はします。ま、ユーザ側もWindows 2000からWindows 2003への際のようなお茶を濁す対応では許してくれないでしょうけれども。