金券半額キャッシュバックデイのからくり

近所のパン屋さんは月に1回、購入金額の半額分の金券を渡してくれる「金券半額キャッシュバックディ」を開催してくれるのですが、そのちょっとしたからくりをば。
たとえば、1000円分パンを購入すると500円分の金券をキャッシュバックしてくれます。で、次回以降の買い物時にその金券を使用できるという仕組み。わかりやすい仕組みです。
で、ですよ。ここからなんですが、1000円分買って500円分金券をくれて次回の買い物で使用できるということですから、次回に1000円分買って金券を使えば500円で購入できるということになります。ということは、トータル2000円分買って500円割引してくれるのと同じことになります。
そう、「半額」分金券キャッシュバックという宣伝文句で、実際には25%引きなんですねー。しかもパン屋にとっては1回目の買い物で1000円の商品を単に25%OFFにしておしまいになってしまうのではなく、「次回」買ってくれる時に金券が効果を持つというのもポイントですね。つまり次につながるサービスとなるわけなので。たしかに25%OFFとされるよりも、半額分金券キャッシュバックと謳ったほうが魅力に感じてしまうのが人間の性というものかもしれません。
ま、だからといって別に魅力がなくなるわけではありませんし、嬉しい企画であることには間違いないのでいいのですが。ちょっとした感覚イメージの話題でした。
(4/10追記)ツッコミコメントが入ったので^_^;追記します。たしかに、2回目の買い物時には750円分しか買わなければ、1750円に対する500円の割引となります。この場合では、2回目の買い物時に500円分しか買わないで、1500円に対する500円の割引にするのが最も割引率としては高くなるわけです。なので、たしかに2回目も1000円買うとした上記はちょっと説明が足りていませんね。要は「毎月1000円分のパンを購入するという前提で考えると」という条件提示が抜けているわけです。また、「金券で支払った分についてはキャッシュバックされない」という点もポイントでしょうか。
というわけで、こういう説明でいかがでしょうか?

  • パン屋で1ヶ月あたり1000円分買うとする
    • パン屋Aでは25%OFFセールを月に1回実施する。この場合、利用者にとって最適な購入の仕方はセール日に1000円分購入すること。25%OFFになるから出費は750円で済む。翌月はセール日に買えばまた750円の出費で済むが、セール日に買いそびれたら1000円の出費。
    • パン屋Bでは半額金券キャッシュバックが月1回実施される。この場合、利用者にとって最適な購入の仕方は金券キャッシュバックの日に1000円分購入して500円分の金券を受け取ること。出費は1000円だが、500円分の金券も同時に入手できる。翌月は普通の販売日に500円分を購入して金券で支払い、残りは金券キャッシュバックの日に購入する。でも500円分の金券をもらいたいとしたら?

…と、このように単なる割引セールだと次につながっていきませんが、金券キャッシュバックだと次回の購入につながりますし、金券につられてついつい多めに買ってしまったりしてしまいます。
そんなわけで、上手い仕組みだなぁと思ったわけです。