Dell Data Center Solutions

「標準」にこだわりすぎている感もあったDELLのこの試みは興味深い。

Dell は大衆向けにコンピュータを提供していることでよく知られているが、新部門 Dell Data Center Solutions は、非常に数の限られた企業を対象とする。
同部門は、大量処理や遅延改善といった目的に最適化されたサーバーなどのプロトタイプ作成や、カスタムハードウェア ソリューションの構築を手がける予定だ。
eBayGoogleYahoo! のような Web 2.0 指向企業がコンピュータおよびデータセンタに求める要件は、従来の IT 企業とは相当に異なる場合がある。新部門を設立したことで Dell は、競争相手の HP、Sun、IBM が提供するソリューションより独自性やカスタム性が高いものを提供できると考えている。

http://japan.internet.com/busnews/20070328/10.html
Googleが現在どのようなサーバを使用してそのシステムを運用しているのかはわからないが、GoogleなどにとってもこのDELLの動きは歓迎すべき動きだろう。
(少なくとも創生期の)Googleはてななどが自社でサーバを作成してシステムを構築しているのは有名なはなしだが、別に彼らの本業はシステムを作ることではない。もしDELLが非常に魅力的な価格で彼らの要望に応えるサーバを提供できるのであれば、(非常に独自な企業秘密の部分を除いて)システムの構築をDELLにアウトソースすることも十分考えられる選択肢となるだろう。
DELLにとってこの事業は大きな利益を生み出すものではないかもしれないが、ネットサービスを提供する多くの企業と協業することができることのメリットは利益以外の面でも様々なものがあると思う。
#(3/28追記)そんなこと書いていたら、id:naoyaの"naoyaのはてなダイアリー"さくらインターネット移行記#3 はてなブックマーク移転DellPowerEdge SC1435を20台導入したという記事がUpされていますね。