kindle返品ドタバタ劇


日本語に対応したこともあり、そしてAmazon.co.jpのトップページでも大きく宣伝されていることもあり、日本でも多くのユーザが購入していると思われるAmazon kindleですが、まだ問題がいくつかあります。
1点目は日本語の書籍がまだ発売されていないこと。現状では自炊+PDFリーダーとして使うことと、英語書籍をお勉強がてら読むことぐらいにしか使えません。まぁそれだけでも十分価値はあるわけですが、kindleの正しい使い方ではない気もします。近々に日本でもkindle向け書籍データの販売が始まるという噂もありますが、現時点では非常に残念な状況です。まぁこの問題はAmazonとしてどうにかできる問題ではないわけで、日本国内の出版社と著者などの契約など、複雑怪奇な日本の出版事情に起因する部分が大きいとは思いますが。
2点目は日本語のサポートがまだ提供されていないこと。Amazon.comから買うのはまぁいいとして、日本のAmazon.co.jpでこれだけアピールするなら日本語でのサポートぐらい提供してもよいのではないでしょうか。せめて日本のAmazon.co.jpにも問い合わせ窓口ぐらい作ってもらえると嬉しいです。
3点目は日本語の入力・検索ができないこと。せっかく日本語に対応したにもかかわらず、日本語の入力、ひいては日本語での検索ができない点は大変残念。読みやすさや扱いやすさでは紙にはどうやったってかなわない中で、電子書籍の最大のメリットは検索の容易性にこそあるわけで、日本での電子データ販売が始まるのであれば、それに合わせて日本語入力・検索機能も実装してもらいたいと思います。
そして最後に、最大の問題点は日本から返品しようとすると恐ろしく難しいこと。Amazon.comのサポートは英語での対応は求められますがとても良い対応なのですが、それはよいとして交換処理を完結させるためにはAmazon.comに返品をしなければなりません。…が、正直に「リチウムバッテリー内蔵の電子機器」が入っている荷物であると申告して国際貨物として受け入れてくれる運送業者さんは私が確認した限りは日本にはありません…。海外から入ってくる荷物は受け入れても、国内から発送される荷物は受け入れてくれないのです。もちろん、発火の危険性があることなどは理解できるのですが、そうとはいえ何らかの「正式な受け入れ口」がないと正直者が馬鹿を見るということになってしまいます。Amazon.co.jpがこの点を認識しているのであれば、せめて国内での返品受付をするべきです。
え?私が結局どうやって返品したのかって?それはちょっと書けません…。正直に対応したら運送業者三社に断られ、どうしようもないので嘘まではつかないものの、ちょっとグレーな攻め方をせざるを得ませんでした。
というわけで、これから国内でkindleを購入しようと検討されている方、今現在はまだAmazon.co.jpで買い物をする程度には考えない方がよいと思います。
そういったドタバタを経た上でも、kindleは良くできたデバイスだとは思いますけれどもね…。